HOME


                                     2011 5 30日(月)晴れ

  制子ケ鼻(妻子ケ鼻)田子山653.5m兜岩900m),そして 松ケ鼻
  (阿蘇七鼻)  熊本県阿蘇市内牧



 先ほどは、一の宮三野にある古城ケ鼻に登ってきた。 これから制子ケ鼻に向かうが、道の駅・阿蘇に寄って、パンフレットを探してみよう。道の駅・阿蘇には、ASO田園空間博物館のメンバーが幾つかのパンフレットを準備しているらしく伺っている。「こんにちは〜」で、その他も尋ねてみると、制子ケ鼻(妻子ケ鼻)との関連は、よく判らないとのこと。ついでに松ケ鼻のことも、諸説あってこれだという決めては定かではないらしい。

 道の駅・阿蘇から国道212号線で北に向かい約5km後、内牧温泉入口で県道149号線に左折する。「あっ、あれだ」正面にこれから登る田子山と兜岩が見えてきた。 国道から約1.5km後、T字路に折戸コミ二ティセンターがあり、駐車場もあって、今回の登山口。駐車場の一隅には大きな案内板があり、手に入れたパンフレットと、同じような略図が描かれていた。


          
        田子山と兜岩(県道149号から)             登山コース(図のクリックで拡大)


       折戸コミニティーセンター〜(45分)セイロ岩(こしき岩)?
         〜(
30分)稲荷社〜(15分)田子山〜(10分)第1駐車場〜(60分)兜岩

       行程 : 歩行距離 7.7km, 累積標高差 ±620m, 行動時間 4 時間 50


 台風一過というように、天気は急速に回復し始めた。「暑くなるかな」衣類を調整し、沼に咲いたキショウブを見ながら、コミ二ティセンターの前を通って里道を登り始める。10時10分。

 左の湖畔には弁天様が祀られているようだ。 コンクリート道にクサリゲートがあり、やや斜度のある坂道を登って行くと、5分ほどでT字路に上がり着いた。「左だろう」矢印は『弁財天』となっているが、先ほど拝んできたはずだ。


          
       折戸コミ二ティセンター前からスタート                T字路を左折


 左に携帯電話の無線局を見ながら坂道を登って行くと、道は峠状になり石段と鳥居が現れ、田子山や稲荷社への分岐標がある。「うん、なるほど」ここは、帰りに降りてくるはずだ。パンフレットを見ると、亀石などの見どころもあり、描かれている道順に準じて辿ってみよう。

 道はゆるやかな下り坂になり、右側に切通地蔵が現れた。 その昔、豊後街道を通ってお伊勢参りに行く人を、この地蔵のところまで見送った・・とのこと。願かけのお地蔵さんらしい。


          
         峠は稲荷社や田子山への分岐                    切通地蔵


 道はフラット気味になり、小橋を渡ると幅広い道に変わった。『車両進入禁止』の立て札があり、参勤交代道の保存を表記していた。ゆるやかな左カーブになり、そこに女亀石が現れた。もっともらしい説明文があるが、亀に見えるかな?。

 女亀石を過ぎると左側の展望が開け始め、田園地帯の向うには雄大な阿蘇五岳が並んでいる。里道散策的に辿り約5分後、右側に男亀石が現れた。「お〜、これは、よく似てる」甲羅と頭の様子が、亀の姿によく似ている。 二つの石は、やや離れた場所だが、夫婦亀に見立て、伝説も継承しているのがおもしろい。


         
             女亀石                         男亀石


 男亀石のすぐ先に『セイロ岩・600m』の標識が現れた。「んっ、これかな?」パンフレットのコースでは、田子山への回り道になるはずだが、セイロ岩の表現に戸惑う。「まっ、行ってみよう」コース案内がある以上、それらしいところに行けるはずだ。植林帯の坂道を登り始める。

 いずれ、右に行く道になるだろうと思っていたが、左に折れ、さらに上方へ向かっている。 「もう少し、行ってみよう」気になりつつ、さらに坂道を登って行くと、砂防ダムの下で行き止まりになった。「う〜ん、ここは?」地形図等で位置を確かめる。パンフレットの略図に誤りがあるようだが、こしき岩の近くに来ているはずだ。(セイロ岩とこしき岩は同意らしい)


          
            セイロ岩へ                    行止まり こしき岩は?


 しかし、そのこしき岩は見当たらず、前方には外輪山の絶壁と砂防堤らしい景色。また、田子山への道も判らない状況になっている。キツネに騙されたような気分だが、パンフレットの所為にしておこう。 女亀石のところに分岐路があったのを思い出し、そこまで戻ることにした。

 女亀石のところで、コンクリートの道が山斜面に向かって分岐している。「これだろう」標識等はないが、田子山に向かう回り道と思える。やや斜度を感じながら登って行くと、3分ほどでT字路に出た。「右」ここも直感で右上に進むと、山腹のトラバースになり、稲荷社のある方向へ進んでいる。


          
          女亀石から山斜面へ分岐                 山腹をトラバースして行く


 道は峠状になり、ゆるやかに下り始めた左側に、擬木階段の登山道が現れた。「これだ」直進のすぐ先に稲荷社があり、直登コースと合流したことになる。「やれやれ」11時25分。直登してくれば15分ぐらいのところだが、あれこれ1時間15分。余分に1時間ほど楽しんできたことになる。

 登山道は立派に整備されており、擬木階段のコンクリート道。コースの心配はないが、意外と歩きにくい。ジグザグの急坂も現れ始めた。


          
        直登コースと合わさり、田子山へ                  ジグザグも


 コースの脇に『白狐社』の標識があり、左上へ分岐路が見える。「寄ってみよう」弱い踏み跡を辿り、山腹斜面を巻きながら登って行くと大きな岩屋が現れ、水の滴る奥に小さな白い鳥居が祀られていた。説明板には、白狐が宿る岩・・稲荷社の奥の院・・などと書かれていた。

 登山道は小刻みなジグザグを経て登って行き、樹林を抜けると直線的な急坂に変わってきた。コンクリートの擬木階段なので、歩幅と段差は決まっている。背中に直射日光を浴びながら、これはきつい上り坂.。 階段はさらに続き、天に向かって登って行くような感じ。


          
             白狐社                      急坂を直線的に登って行く


 急坂でもリズムに乗れば、グイグイと登って行く実感が得られ、まわりの様子に高度の変化も楽しい。次第に斜度がゆるみ、大展望が広がりながら旗竿やベンチなどが見えてきた…「こんにちは〜」先客がひとり、昼食等でくつろいでいた。田子山の頂上に到着。四等三角点(兜岩:653.5m)。11時40分。

「わ〜、すばらしい〜」眼下に阿蘇盆地が広がり、その向こうには、阿蘇五岳が存在感を見せている。「あれは、さっきの古城ケ鼻?」左側には、遠見ケ鼻や象ケ鼻、さらに古城ケ鼻などが見えている。


          
            田子山の頂上                  東側に古城ケ鼻も見える(クリックで拡大)


 田子山の頂上には、金毘羅、青面金剛、尺間権現が祀られており、3宮を見通した上方には、偶然の配列だろうが兜岩が見える。「よっしゃ、行ってみよう」金毘羅宮の左脇に道があり、ゆるやかに下り始める。すぐに小広場に降り着き『第2駐車場』となっていた。なんと、別コースでここまで車で上がってくることができるようだ。

 駐車場の一隅には、案内板があり・・兜岩と田子山のなだらかな連なりが母子を連想させることから『妻子ケ鼻』と呼ばれるようになった。などとも書いている。これで、妻子ケ鼻(制子ケ鼻)は、はっきりした。車の通れる道をゆるやかにアップダウンしながら下って行く。山桜だろう、桜並木にはサクランボが熟れ始めていた。


          
            3宮の向うに兜岩                   第2駐車場を通り過ぎる


 ゆるやかなアップダウンは、リズムよく下って行き、10分ほどで東屋のある第1駐車場に降り着いた。12時ちょっと前。ここでお昼タイム。 広い駐車場の下方がY字分岐になっており、田子山と兜岩へ道が分かれている。

 その駐車場を横切ると右下に『田子山御神水』があり、あの細川ガラシャ夫人も参勤交代のとき、飲んだと言われている。「う〜ん、うまい」ありがたく、一口いただきました。 この道でいいはずだと、コンクリート道を登り始めると『かぶと岩』の標識が現れ、先ずは安心。12時15分。


          
           第1駐車場を横切る                    兜岩コースに乗る


 このあたりは最低鞍部になり、これから向かう兜岩が覆いかぶさるように迫っている。 「暑いねぇ」幅広いコンクリート道は、次第に斜度が増してきた。直射日光と照り返しの坂道を登って行く。 「あっ、ここからだ」10分ほどで道標が現れ、車道は駐車場で終点となっている。

 左に曲がると、やっと山道らしくなり、踏み均されたような道は古くからの峠道でもあったのだろう。 樹林帯の山腹斜面に取り付き、ゆるやかなジグザグ道を登って行く。樹林の切れ間では阿蘇五岳が右に見えたり、左に見えたりしながら高度を稼いでいる。


          
          車道は終点 左の山道へ                  山腹斜面をジグザグに登る


 崖に迫るような雰囲気になり、足元には岩などが多く現れるようになってきた。地形図では、兜岩直下の等高線の混んでいるあたりだろう。樹林に遮られ、まわりの景色も見えなくなったが、複雑なジグザグも切りズイズイと高度を上げていく感じ。

 次第に斜度がゆるみ始めた。「もうすぐだな」坂道途中だが、斜度の変化に分岐点が近いことを感じる。その先、T字路に『かぶと岩・250M』の標識がが現れた。「よっしゃ」ここまで来れば、あと少し。


          
            小岩も多くなる                       分岐を右に


 分岐から右上に上がって行くと、樹林帯とも分かれながら稜線のコースに変わって行く。「わ〜、すばらしい〜」大展望が広がりながら稜線漫歩。台風一過の好天気となり、素晴らしい景色が広がっている。

「あっ、あそこが頂上だ」ゆるやかなアップダウンを行くと、稜線の前方に岩稜のピークが見えてきた。 一旦小鞍部に下り、やや斜度のある坂道を登りつめて、兜岩の頂上に到着。三角点はない(等高線:900m)13時15分。先ほどの第1駐車場から約1時間。


          
            もうすぐ頂上                        兜岩の頂上


 狭い頂上だが、ザックをおろし頂上気分で、ゆっくりと360度を楽しむ。先ず目に飛び込むのは、阿蘇五岳の雄大さだ。阿蘇に横たわる巨大な涅槃像とも言われている。

 先ほどの田子山は、足元の低い位置に鼻のように突き出している様子がおもしろい。また、東の方には遠見ケ鼻など5鼻、西には・・松ケ鼻だろか。後から行ってみよう。 阿蘇盆地は、田植えの終わった田圃と麦秋の模様が並んでいる。


          
            展望を楽しむ                遠方は阿蘇五岳 足元に田子山(クリックで拡大)


 頂上を楽しんだら下山は往路を戻り、第1駐車場を経て田子山を登り返す。コンクリートの擬木階段を下り、稲荷社まで降りてきた。先ずはお参りしておこう。「もう、化かさないでね」

 ここからは、歩いていないコースになり、参道というべきかもしれないが、コンクリートの階段をかなりの坂道で下って行く。クサリの手すりを握りながらリズムよく下って行くと、下道が見えてきて、朝方見届けた分岐点に降り着いた。


          
           稲荷社にお参りして                    峠の分岐に降りついた


 ここからは、朝登ってきた道。ゆるやかな下り坂を経て、15時の地域連絡スピーカーを聞きながら、駐車地の折戸コミ二ティセンターに降り着いた。 兜岩からの下りは約1時間30分。登り始めからの行程は、昼食や休憩等を含み約4時間50分。

 このコースは、パンフレットを参考に辿り始めたが、実態との違いがあり途中で混乱する場面もあったが、参勤交代道など歴史を感じる名所旧跡を楽しみ、整備された田子山に登った。 さらに、兜岩まで往復し、母子を連想する妻子ケ鼻を登ってきた。どちらの頂上も素晴らしい展望が得られるが、兜岩は標高が250mほどの高さが、やはり勝っている。 これで6鼻をクリアした。




 松ケ鼻(甚七立ボタ野だろうか 阿蘇市内牧


 残りは1鼻、松ケ鼻というところ。 位置的なところは諸説あるらしく、はっきりしたことは判らないようだが、長寿ケ丘・つつじ公園の上らしいという情報がある。 先の折戸コミ二ティセンターから、さらに県道149号線を西に行き約2km後、変則十字路を右折する。

 林道的な道になり、坂道とカーブで約1.7km後、長寿ケ丘・つつじ公園に到着。「あれだろうか」見上げる位置に二つのピークが見え、公園の説明板によると甚七立とボタ野ということになる。松ケ鼻との関連は表記されていないが、どうだろうか。 謎のままだが、甚七立なら、車で行ける。


          
       長寿ケ丘・つつじ公園(甚七立とボタ野)            周辺の地図(図のクリックで拡大)


 長寿ケ丘・つつじ公園には、ツツジなどが植えられており、阿蘇五岳も展望できるように整備されていた。公園から、さらに坂道とカーブで外輪壁を上がって行き約3km後、左ヘアピンカーブが甚七立に相当するところ。カーブの出っ張りに丘陵の草地があり、甚七さんが立っていたのだろう。今は、私が立つ。

 なぜか踏み跡があり、下から登って来る道だろうか。先端まで行ってみると、その先は急激に落ちている。まさしく鼻だ。はっきりしないが、松ケ鼻としておこう。 「展望もいい」先ほどの田子山や兜岩も望め、阿蘇谷を西から眺めているように見える。午後も遅い時間になり、モヤも多くなってきた。


          
            甚七立の先端                      甚七立からの展望


 無理につじつまを合わせた感じもあるが、今日は、古城ケ鼻、制子ケ鼻(妻子ケ鼻)、松ケ鼻の3鼻をクリアし、以前の4鼻と合わせ、阿蘇七鼻を達成した。 卯の鼻の時から気になりつつ、資料を調べたりしながら楽しく辿ってきました。


  ちなみに阿蘇七鼻
      1、獅子ケ鼻(左石ケ鼻、妻子ケ鼻) :坂梨
      2、尾ケ鼻(卯が鼻、卯の鼻) :中坂梨
      3、古城ケ鼻 :三野
      4、蹴落ケ鼻(象ケ鼻) :中通
      5、遠見ケ鼻(大観峰) :山田
      6、松ケ鼻 :内牧
      7、妻子ケ鼻(制子ケ鼻) :内牧


新緑の 阿蘇七鼻を 登りけり

  今日の花たち
             
         キショウブ              テイカカズラ             キキョウソウ


             
         カラタチバナ              サルナシ              ヤマツツジ


             
        シライトソウ              ソクシンラン             タツナミソウ


             
          アヤメ               ヤマハタザオ             フタリシズカ



   HOME