障子ガ岳（427.3m） 2007 年 2 月 24 日（土） 晴れ
（分県ガイド福岡県の山：№35）香春町と勝山町の境にある山 味見峠から登る
味見峠・登山口～（20分）砦跡～（25分）障子ガ岳 ： 往復 約 1時間40分
午前中は、牛斬山と香春岳に登ってきた。 このあと、東側に移動して味見峠から障子ガ岳に登ろう。
香春町の国道３２２号線で、採銅所交差点から東側の県道６４号線へと分岐する。約１ｋｍ後、味見トンネ
ルの手前で鋭角的に左折し、約２００ｍ進んで旧道へと右折する。狭くてカーブの多い旧道は、やがて舗装も
途絶えるが路面はそれほど悪くない。 道なりに坂道を上って行き、先の県道分岐から約２．５ｋｍ後、桜の
植えられた味見公園に着く。ここに停める。
障子ガ岳（採銅所交差点付近から） 登山コース（図のクリックで拡大）
峠へと少し進むと、標識が現れ右に分岐する登山口。幅広い登山道のゆるやかな上り坂を歩き始める。１３
時ちょっと前。やや斜度を感じながら、大きくＵターンするようにして支尾根に乗ると、フラット気味になり
心地よい歩きになる。
それも束の間、直線の急坂に変り、粘土質で滑りやすい道になり、補助的にロープも付けられている。登り
詰めると、地形図の３３０ｍピークに着き、樹間を透して右前方に、異様な山容をした砦跡などが見え始める。
登山口 ３３０ｍピーク付近
下り気味に進み、少しずつ右向きに変わりながら、主尾根に乗っていく。 南向きに変わり、小さなアップ
ダウンを経て、右に回り込みながら、整地された？丘陵に登ると砦跡に到着。登山口から２０分ぐらい。見晴
らしも楽しめ、前方には、これもまた自然の山の形とは思えないような山頂部の城址の様子も見える。
道幅は広く、ゆるやかなアップダウンは、やわらかな春の日差しを受けながら、先ほどの香春岳も右側に見
えて楽しい気分。３６５ｍピークを越え、下り気味に進んで、次の小ピークは２番目の砦跡。 サクラ並木をゆ
るやかに下ると上野分岐に着き、左からのコースを合わせる。
砦跡 上野分岐付近
上野分岐から障子ガ岳本体の登りにかかる。 樹林帯の中、右側から回り込みながら、急坂を登っていく。
小ジャリで滑りやすいところは、補助ロープも張られている。少しの喘ぎを経て、左に北の丸台地を見ながら
登り詰めると、山城の一角、空濠跡に飛び出す。
きれいに築城整地？された台地状の山城址には、樹木もなく、気持のいい草原が広がっている。それにして
も、その昔、よくもこれほどの大掛かりな土木工事が行われたのか、想像するだけでも気が遠くなりそう。頂
上尾根の地形を利用し、南北２００ｍに及ぶ天空の大工事は、大変だったと思える。 往時を偲びつつ、馬場
跡、二の丸跡と段階的に進んでいく。
急坂の登り 二の丸跡
城址説明板があって最高部の本丸跡に登りつくと、障子ガ岳の頂上。 その南端の小高い縁に３等三角点(
427.3ｍ）。登山口から約４５分。南端はかなり急峻に切れ落ちている。広い本丸跡から広大な景色を楽しみ
ながら、ゆっくり休憩。 草地の一角に、なぜか、水仙が群生し、人知れず満開になっていた。
障子ガ岳の頂上 展望を楽しむ
説明板によると、昭和の終わりにボランティア等で、城址が整備され、生い茂る樹木も伐採されたとなって
いる。 草原の本丸跡からは、３６０度の大パノラマが広がり、福智山や遠く貫山の羊群原も望める。東方向
は行橋市から周防灘だろう。
頂上からの眺め（北の貫山方向）
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