～（１時間20分）障子岳 往復 ： 7 時間 20分
今年のアケボノツツジは花つきがいい。4月に夏木山で見てきたが、今シーズンの終わりは、古祖母山に
見に行こう。 そして、障子岳まで足を延ばせば、わずかに残っている祖母山、傾山間の全コースがつな
がり、祖母傾縦走路は踏破したことになる。
緒方から県道７号で南に向かい、狭くカーブの多い運転は１時間以上かかり、「やっと」という感じで尾
平トンネル北口駐車場に着く。ここが登山口。
古祖母山から見る障子岳
さあ登ろう。７時３０分。駐車場西隅の記帳ボックス横から入山する。すぐに胸突く急登となり、湿った
急斜面はジグザグに高度を上げていく。長いコースでは、最初のペース作りが大事。ここは、あせらず丁寧
に登る。ほどなく沢を横切るが、このあたりは足場が悪いので注意が必要。さらにジグザグを喘いで登り詰
めると、尾平越に着く。登山口から４０分弱。ここは祖母傾縦走路のほぼ中央付近。
登山口 尾平越
古祖母山へは、右（西）に進路を取る。ゆるやかなアップダウンで、はっきりした尾根に上がると、気持
ちのいい稜線歩きに変わる。左（南）側は宮崎県になる県境尾根。さわやかな風にミツバツツジが散り始め
ている。
尾平越から２０分ぐらい進むと、長い上り坂にかかり、両脇のスズタケで景色も楽しめず忍耐の登りが続
く。しかし、４年前に比べてスズタケが少なく感じる。「やれやれ」という感じで、標高1426ｍのピークに
着く。９時ちょうど。ひとやすみ。横の露岩に上がって、眺望を楽しむ。障子岳から祖母山に続く岩稜の稜
線がすごい。障子尾根の隙間にくじゅう連山の姿もいい。
気持ちのいい稜線歩き １４２６ｍピーク付近
鞍部に降りて、上りにかかるあたりから、アケボノツツジが近くに見え始める。「お～、やっぱ、きれい
だ。見に来ましたよ～」。今年は花付がよく、まわりの新緑の中にやさしいピンク色が鮮やかに映える。少
しずつ高度を上げて行き、きついところは花をほめながら、ひと呼吸入れての登り。
やがて、高さ５ｍほどの二つの巨岩が現れる。「あれっ、アルミに変わっている」。４年前に登ったとき
の、木のはしごはそばに朽ちていた。アルミに変わって、実に登りやすい。
アケボノツツジを見ながら 巨岩の間をはしごで登る
岩に上って景色も楽しめ、ずいぶん高く上ってきたと実感できる。 崖下に黄色いヒカゲツツジが見える
が、残念ながら写真には撮れそうにない。
まわりのアケボノツツジを楽しみながら、最後の急登を登り詰めると頂上の一角。スズタケの道を回り込
んで、三角点のある南峯・古祖母山の頂上。１０時ちょっと前。尾平越から１時間５０分弱。 西半分の展
望がすばらしい。先客が、高千穂峰や韓国岳も見える、と言うが、はっきりしない。しかし、これから向か
う、障子岳や祖母山は、はっきり見えてすばらしい。
古祖母山の頂上
一休みして、障子岳に向かう。スズタケの中に縦走路は下り始める。ゆるやかな長い下り坂が続く。同じ
ような景色が３０分ほど続き、標高差１００ｍぐらい下がった最低鞍部を過ぎると、足に重さを感じるよう
になって上り坂。
上り坂にかかると、ところどころで展望が開けてくる。縦走路の脇に展望所があり、分岐点には標識もあ
る（障子岳までの間に７箇所あった）。 ちょっとした岩を登ると、正面に障子岳が望め、「もうすぐだ」
「まだ、あそこまで」と、どちらに思うか。
スズタケの縦走路 正面に障子岳
シャクナゲも多く見られ、アケボノツツジとの競演もすばらしい。 やがて、土呂久方面への道を左に分
け、頂上直下の急登にかかる。屏風のような大岩を巻きながら登って障子岳の頂上。１１時２０分。古祖母
山から１時間２０分弱。登山口からは３時間５０分。ついに祖母傾縦走路がつながりました。
障子岳の頂上
頂上からの展望は３６０度の大パノラマ。西の雲海に阿蘇五岳が浮かんで見える。祖母山への縦走路も思
い出される。すばらしい眺め。 狭い頂上では、先客が昼食などでくつろいでおり、離れた岩場でゆっくり
お昼。
帰りは、往路を戻る。古祖母山、尾平越を経て、登山口に１４時５０分。往復７時間２０分。よく歩きま
した。アケボノツツジがよかったし、縦走の気分も快適で、気持ちのいい疲労。
【 紅色に 山肌染めし 初夏の花 】
今日の景色と花
阿蘇五岳 障子岳北側の岩峰
アケボノツツジ アケボノツツジ
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