倉木山（1160m）4回目 2006 年 7 月 1 日（土） 雨上がりの曇り
（旧九州百名山）由布岳の南にある山
雨乞牧場・登山口 〜（山腹コース 1時間20分）倉木山 〜
〜(尾根コース 50分)登山口 ： 行程 3時間ぐらい
梅雨の最盛期で、大雨に関する情報もあり、近場のなれたコースを選んで、4回目となる倉木山。 これま
で、3回とも秋に登っているので、梅雨時の花はどうだろうか。
由布岳登山口から、西側に５００mほど行き、左側の雨乞林道に入る。上り詰めると舗装は途切れて、その
先が駐車場のある登山口。県道から約１.５ｋｍのところ。右側に、雲の湧き立つ倉木山が見える。
倉木山 登山コース（図のクリックで拡大）
雨は小止みになってきたが、雨具をつけて出発。 駐車場の斜め向い側が登山口で、牧草地に延びるコンク
リート道を、ゆるやかに登り始める。 道脇のブッシュにナンテンハギが、咲き始めている。コンクリート道
は１０分ほどで終点となり、改めて登山口の標識。白いホタルブクロがお出迎え。
登山口 舗装路終わって、改めて登山口
舗装終点から、右側の山道に入って行く。左に植林地を見ながら、少し行くと分岐点があり「左急直登、右
山腹廻り」の案内板が現れる。上りは山腹コースを登り、下りは天気の状況にもよるが、直登コースを降りよ
う。自然林の中、西向きに廻り込みながら、ゆるやかな上り坂。登山道は、よく整備されている。 樹林の切
れ間から、右下の湯布院盆地がよく見える。背後には、雄大な由布岳が見えるはずだが、今日は霧の中。
「お〜、ヤマアジサイがいっぱいだ」。コースの斜面に、今が見ごろの大群落。大振りの葉っぱに、黄色の花
穂のワタナベソウ。よく見ないと判らないミドリヨウラクなど、このコースには多くの花があり、探しながら
登るのが楽しいし、思わず時間がかかってしまう。「あっ、ヤマホトトギスも」。地際のキヨスミウツボは珍
しい。
南向きに変わって、自然林のゆるやかな登りが続き、少しずつ高度を上げていく。時々ジグザグの急坂もあ
るが、それほどきつくはない。回り込んで、南西尾根に着き、向きを左に変える。
ヤマアジサイを見ながら 山腹コース
ススキ原の尾根道になり、まわりの様子が一変する。植生もアザミやシライトソウなど、草原型の花たちに
変わっている。登るにつれ、まわりの景色もどんどん広がり、爽快な気分になる。雨の心配はなくなったよう
だ。
このあたり、秋にはマツムシソウやウメバチソウが楽しめるところ。 右側に城ケ岳を見ながら、草地に延
びる踏み分けをたどる。勾配がゆるくなって倉木山の頂上に到着。上りで１時間２０分ぐらい。ここには三角
点はない。東側、別府湾方向がよく見え、四国の佐田岬半島まで見えている。写真にはどうかな。残念ながら
由布岳は雲の中。
草原尾根を登る 倉木山の頂上
雨の心配はなくなった。下りは、直登尾根コースを降りよう。少し戻って、カヤの踏み分けから、北に向か
う主尾根に乗る。 よく伸びた、カヤやクマザサの中、掻き分けながらゆるやかに下って、登り返すと、倉木
山三角点。（1154.9ｍ：3等）頂上から１０分弱。
主尾根をさらに北に向かい、雲のかかった由布岳を見ながら、ゆるやかな下り坂。「おっ、由布の雲が切
れるぞ」。パチリ。 いよいよクマザサは高くなり、頭ひとつを出しての立ち泳ぎ状態。掻き分ければ踏み跡
は見える。
三角点（背後は雲のかかった由布岳） 尾根コース（クマザサに埋もれながら）
クマザサ帯の立ち泳ぎが１５分ぐらい続いて北の肩に着き、急降下が始まる。 まわりは、自然林に変わり
濡れた黒土は滑りやすい。木の幹につかまりながら、ぐんぐんと降りていく。一気下りを終え、わずかな登り
返しを経て、先の分岐点に合流。
牧草地のコンクリート道を下って駐車場。下りは５０分ぐらい。今日は、花との出会いでスローペースだっ
たと思う。ぐるっと周回は３時間ぐらい。 コースは、判りきっていたが、ヒメユリやカキランなど、すばら
しい花たちに逢えたのは、大きな成果だった。 天気も良くなったので、このあと、日向岳に行ってみよう。
【 姫百合や 万緑叢中 紅一点 】
今日の景色
別府湾方向 雲のかかった由布岳
今日の花たち
ワタナベソウ ギンバイソウ（開花前） ミドリヨウラク
ヤマホトトギス キヨスミウツボ ヒメユリ
キバナカワラマツバ カキラン キリンソウ
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