斟鉢山（500m） 2006 年 10 月 8 日（日） 快晴
（宮崎県の山）宮崎市南部 加江田渓谷を含む自然休養林
丸野Ｐ〜〔加江田渓谷〕 〜（40分）かえで橋〜（1時間40分）斟鉢山 ： 往復 約 4 時間 40分
昨日は、男鈴山に登ってきた。 今日は、目的のキバナホトトギスを見るため、加江田渓谷を散策して斟鉢
山に登る。読みにくいが、くんぱち山と読む。
宮崎から県道２７号線や３３８号線で、加江田渓谷への案内に従うと、丸野駐車場に到着する。朝が早かった
ので、広い駐車場はガラ〜ンとしている。
斟鉢山（清武町から） コース全図（図のクリックで拡大） 山道部分（図のクリックで拡大）
渓谷入口には、宮崎自然休養林の大きな看板が立っている。ここから加江田渓谷を経て、斟鉢山へと分岐コ
ースがある。 心地よい冷気を感じる中秋の朝、遊歩道を歩き始める。７時２０分。
集落を抜けると、軌道敷跡の未舗装路に変わる。わずかに上り坂になっているのだろうが、ほとんどフラット
な遊歩道。１５分ほどで、ひょうたん淵に着き、大きな案内板が立ち国有林へと入る。
丸野駐車場・登山口 加江田渓谷・ひょうたん淵
「あっ、キバナだ」。「わ〜、いっぱい咲いている。もう逢えた」。 チャボホトトギスとの違いは、どうだろ
うか。 去年見た釈迦ガ岳の様子を思い出しながら比較する。花茎の長さ、花付きの数や様子などで、別物だろ
うと思える。これは、キバナ(ノ)ホトトギス。
さらに１０分ほどで、硫黄谷休憩所を通る。キバナホトトギスは、遊歩道沿いに次々と咲いている。これほど
多いとは、想像していなかったが、実にタイミングよく逢うことが出来た。先ずは満足。 深い渓谷にも朝日が
差し込んできて、散策の気分もさらに明るくなる。
左下の渓谷は瀬と淵を繰り返し、渓流の変化が楽しい。遊歩道をさらに進むと、かえで橋に到着。花との出逢
いでロスタイムもあるが、ここまで約４０分。遊歩道は、さらに奥まで延びている。
加江田渓谷・硫黄谷休憩所 かえで橋
遊歩道から分かれて、左の かえで橋 を渡る。鉄骨つり橋構造の立派な橋で、自然林とのミスマッチよりも耐
久性を考慮したのだろう。 対岸に渡り、沢沿いをしばらく歩く。
『くんぱち山』への案内標があり左側の杉林へと登り始める。すぐに急登となり、深い樹林の中を登っていく。
いつの間にか自然林に変わり、大きな木も見られるようになる。崖上から横に伸びた巨木がおもしろい。
さらに急坂を喘ぎ登ると、突然三差路に飛び出す。左は？、ここは右を取り、山腹を巻くように平坦なコース
に変わる。呼吸とリズムを整えながらしばらく行くと、再び三差路に出逢う。かえで橋から４０分ぐらい。この
先、また急登になりそうだ。ひとやすみ。
急坂登り（横へ伸びた巨木） 2番目の三差路
分岐ごとに案内があるので安心だ。ここは左上を取り、斜面を登ると尾根道に変わる。山頂から西に派生した
尾根コースで、東向きの傾斜角が一致して、太陽に向かって登っていく感じ。巨木の混じる大自然林の急登が続
く。
急坂を登り詰めると尾根の肩に上がり、地形図の３５５ｍピークだろう。案内標が立っている。ホッとひとい
き、補水タイム。
巨木を見ながら急登 355ｍピーク付近
急登のあとのご褒美は、ゆるやかな下り坂。このあと、地形図では２つのピークを越えていくことになってい
る。「２つほどピークを越えたな、今度が頂上かな」。ややきつい登りも、頂上が近いと感じると、足が軽くな
る。「やれやれ・・ん？、まだか」。前方に山が見える。地形図に表れないピークもあり、ここが２つ目のピー
クのようだ。「そういえば、時間的にも速すぎた」。
気を取り直して、小さなアップダウンを経て、最後の急坂にかかる。 落ち葉を持ち上げて、ツチトリモチの
赤い頭がいくつも見える。「ヤッコソウは、ないかな」。ヤブコウジは、まだ色づいてない。
もう、頂上は間違いない。「キバナホトトギスが、お出迎え！」。渓谷で別れて、ここまでなかったが、山頂
近くになって再会しホッとした気分。踏まないように回り込んで、登り詰めると斟鉢山の頂上。３等三角点。
９時４０分。駐車場から約２時間２０分。山頂は自然林に囲まれているが、樹間を透して北側に宮崎市街地など
が見える。
尾根のアップダウン 斟鉢山の頂上
下山は往路を戻り、途中で二人の登山者とすれ違う。 かえで橋を渡り、加江田渓谷の遊歩道では、次々とフ
ァミリーに出会う。秋の行楽シーズンです。降りつくと、広い駐車場にいっぱい車が停まっていた。１２時ちょ
っとすぎ。往復約４時間４０分。
斟鉢山は思ったより急坂の多い山だった。加江田渓谷を楽しみ、キバナホトトギスを充分に観賞できた。
明日は、白髪岳に登ろう。
【 渓（たに）深く 朝日差し込み 杜鵑草 】
今日の景色
加江田渓谷 散策路のキバナホトトギス
今日の花たち
キバナホトトギス ホトトギス モミジコウモリ
ヌマダイコン サツマルリミノキ ツチトリモチ
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