（宮崎県）日之影町にある山 資料：分県ガイド「宮崎県の山」
丹助小屋・登山口〜（15分）伊佐賀大明神〜（2分）分岐〜（15分）丹助岳〜
〜（5分）天狗岩〜（10分）末端岩〜（15分）登山口 ： 行程 約 1 時間 30分
宮崎県北部の鹿納山に鹿川コースで登りたいが、アクセスが良くないので、前日の寄り付きを計画し、行
程上、今日は丹助岳と矢筈岳に登ろう。まず、ピラミッド形の丹助岳へ。
国道２１８号の日之影町上顔付近に丹助岳への案内標識があり、分岐して北方向へと向かう。 舗装はされ
ているが、狭くてカーブが多いので運転に苦労する。（帰りに使った、矢筈岳コースからの方が道幅もあって
楽）。 国道から、案内標などに従い約５.５ｋｍで丹助小屋の広場に着く。そこが登山口。
丹助岳（矢筈岳コースから）
丹助岳は、周回コースになっており、ガイドブックに従って左回りのコースで、小屋下からの入山。 １０
時１０分。ゆるやかな下り坂から始まる。 いちど舗装路に出て、キャンプ炊事場の横を通り、改めて山道へ
と入っていく。自然林に延びる遊歩道の歩きは気持ちがいい。点在するミツバツツジが、春の日差しを受けピ
ンク色が鮮やかに映える。
１０分ほどで分岐が現れ、ここは直進し数分で伊佐賀大明神に着く。洞穴のようになっており、その奥に小
さな祠が祀られている。この神社にまつわる「丹助どん」の民話が、山名の由来になっているらしい。「丹助
さん、山に登ってきますョ」。
丹助小屋・登山口 伊佐賀大明神
先の分岐点まで戻り、本格的な上り坂に変わる。 急峻な丹助岳の南側斜面をジグザグなどで登っていく。
学習林らしく途中の木に名札がついており、それを見て納得しながら登るのも楽しい。独特のにおいで、ヒ
サカキの花が咲いているのがわかる。
急坂の滑りやすいところにはロープもあるが、今日は使うほどでもない。ぐんぐんと高度を上げ、途中の分
岐は右を取り、さらに登っていく。
伊佐賀大明神・分岐点 急斜面の登り
少しずつ右に巻き、山頂直下から急坂を回り込んで這い上がると、突然の大展望が広がる。 丹助岳の頂上
に到着。登り始めから４０分弱。 天気もよく、岩山のテッペンから見渡す展望は３６０度の大パノラマ。北
西は祖母山、二ツ岳、西側は諸塚山？と、知ってる山を指差してみる。
山頂は、切り立った岩山なので高度感も充分に楽しめ、思わず「バンザ〜イ」の気分。山頂の岩場周辺には
、ミツバツツジも群落し、今が満開の見ごろ。 「あれ、あの薄いピンクは、まさかアケボノツツジ？」。天
狗岩方向に見えている。「このあと、あのあたりを通るはずだ。行ってみよう」。
丹助岳の頂上 頂上の端で「バンザ〜イ」
頂上直下の分岐から右に折れ、少し登り返すと天狗岩の横に出る。左上の天狗岩へと直登するロープがある
が、これは厳しそう。すこし下って岩を回り込めば、比較的安全に天狗岩へと取り付ける。そこに、アケボノ
ツツジが満開で迎えてくれた。「わ〜、きれい。今年初めてのアケボノさん」。「それにしても早いね。２、
３週間も早い」。思わぬ出逢いに胸がドキドキ。天狗岩に上がって、気分は「ヤッホ〜」。足元を見て、高度
感にまたまたドキドキ。
天狗岩を降り、巻き道の急坂下り。滑りやすいので、ロープにすがりながら大きく下っていく。その付近に
は、たくさんのヒカゲツツジがあり、もうすぐ咲きそうな気配。 巻き道を登り返すと、天狗岩の西側末端に
到着する。ここにはハシゴも架けられており、容易に天狗の末端岩に登ることができる。しかし、すごい岩だ
から慎重に登り、狭いテッペン岩は気が抜けない。もう一度「バンザ〜イ」。
天狗岩から巻き道の下り 天狗末端岩で「バンザ〜イ」
くだりは、頂上岩と天狗岩を振り返りつつ、遊歩道を下る。楽しい岩山だった。「バイバ〜イ」。松も配し
た一幅の絵のように見事な岩山。 さらに下り、途中の大きなミツバツツジに思わず足が止まる。「ちょうど
満開。これは見事だ」。成し遂げた満足感に、足取りは軽い。
天狗岩 見事なミツバツツジ
遊歩道をゆるやかに下って、丹助小屋の横に降りつく。 １１時４０分。 周回コースで約１時間３０分。岩
山などコース変化を楽しみ、アケボノツツジと思わぬ出逢いは良かった。このあと、矢筈岳に登ろう。
【 麗しき アケボノツツジや 今日の山 】
今日の花たち
アケボノツツジ アケボノツツジ ミツバツツジ
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