鯨供養塔 と 折立展望台 2023 年 6 月3 日（土）晴れ
| 臼杵市 ： |
佐志生 大鯨善魚供養塔 下ノ江 折立展望台 |
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臼杵市の海岸に「折立展望台」が出来たと云うことで、春先からチャンス待ちとなっている。くしくも、先週の「空の公園」海景色に刺激され、早速行って見ることにした。 近くの佐志生突堤には、「大鯨善魚供養塔」もあり、併せて計画した。
明治時代の
大鯨善魚供養塔
「大鯨善魚供養塔」は、佐志生尾本港の突端に立っている。 国道２１７号線を北上し、長い下ノ江トンネルを抜けると、右側には明るい海景色が広がってくる。と、ほどなくＹ字分岐が現れ佐志生集落に入っていく。集落を抜ける道路はずいぶん良くなっており約１ｋｍ後、「尾本港」に到着。
 
佐志生尾本港突堤 防波堤記念碑と大鯨善魚供養塔
位置図（国土地理院の地形図を加工）
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目指す「供養塔」は岸壁の左側にあり、大きな「防波堤記念碑」の横に並んでいた。 |
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説明板等はなかったが、全高１５０ｃｍぐらいの四角柱。 |
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碑文の正面： |
大鯨善魚供養塔・明治十九年・戌正月十五日 |
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左面： |
此魚無垢嶋前ニテ拾得長七丈八尺也 |
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右面： |
當人 萬徳網中上熊蔵・大網小坂國松・古網小坂文治・本網菅生定吉・並村中 |
などと、刻まれていた。
大鯨善魚供養塔（クリックで拡大）
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この位置から東側遠くに、その「無垢嶋」が見えるはずだが・・・、あれかな？ しかし、見定めることはできなかった。 すぐ近くには黒島が浮いており、５年ほど前、その全島を探訪してきた様子が思い出される。
対岸に黒島
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調べてみると、臼杵市文化財のＨＰに「鯨の墓」の項目に 一、佐志生尾本の堤防突端「大鯨善魚供養塔」となっており、 その他にも、中津浦の「鯨神社」など４ヶ所が紹介されて1る。 またいつか、訪ねてみるのもおもしろそうだ。
豊後水道の大展望
折立展望台
計画の発端となった「折立展望台」は、今年１月１１日付の大分合同新聞に“臼杵湾を見渡す展望台”と題して紹介されており、地形図等で場所は確認できる。旧豊洋中学校の海岸を目指せばいい。
今回は、佐志生「大鯨善魚供養塔」を見て現地に向かったが、臼杵市街地から向かったとしても、国道２１７号線を行き「下ノ江トンネル」を抜けて約７５０ｍ後、右側に旧道入口があり鋭角右にハンドルを切る。 旧道らしく道幅は狭いが、海岸沿いの道は潮の香も豊かに約５００ｍ後、前方に旧豊洋中学校と目指す「小高い山」が見えてきた。「かっこいい～」
折立展望台のある小高い山（クリックで拡大）
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位置図（国土地理院の地形図を加工）
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記事の概要を見ると“臼杵市の住民組織「下ノ江地区ふれあい協議会」は、下ノ江地区の海にせり出した小高い山（海抜約３０ｍ）に展望台を造った。”などとなっている。 登山口は掘割を抜けた南側にあり、『折立展望台』と書いた標識が立てられていた。ごっつい杖も置かれていたが、素朴な雰囲気も伝わってきます。
南側から見ると
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かなりの急坂登りから始まるが、手すりも足場も整備されており、ゆっくり登れば大丈夫。最初のカーブを曲がると樹林帯に入り、ガードロープに縋りながら山道を登っていく。
 
登山口 樹林帯へ
プラ階段などで整備された登山道は、小刻みなジグザグなどを経て約５分後、斜度がふっと緩くなり、頂上の尾根コースに変わった。足元は、弾力感のあるフカフカ道となっている。 明るい樹林帯には、海岸の山らしく、ウバメカシなどが多く見られる。そしてこれは、ネジキの木だ。
 
ジグザグを経て まもなく頂上
樹林帯の前方が明るくなり「ジャ、ジャ～ン」切り開きの「展望台」に飛び出した。登りはじめから１０分弱。ベンチも作られていた。１０時５０分。三角点はない（等高線：３０ｍ）。
新聞記事で“臼杵湾を見渡す展望台”となっていたように、眼前には、海景色の大展望が広がっている。 先ほどの黒島は左端に見え、行き交う漁船の航跡も鮮やかに望める。目線を右に移せば、飛び石のような三ツ子島、その沖合遠くには、「大鯨善魚供養塔」の舞台となった沖無垢嶋や地無垢嶋などが浮かんでいる。
折立展望台（クリックで拡大）
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黒島 三ツ子島
臼杵湾のシンボルのような津久見島と続き、目線をズームインすると下ノ江港の造船所や下ノ江港灯台あたりも、なつかしく望める。
津久見島、下ノ江港灯台、下ノ江港造船所（クリックで拡大）
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台風一過の素晴らしい天気に恵まれ、キャッチフレーズ以上の大展望が得られ、あれやこれやと、時間の経つのも忘れるほど海景色を眺めていました。地元の「下ノ江地区ふれあい協議会」のみなさんありがとうございました。
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