尾鈴山（白滝） 2007 年 10 月 7 日（日） 小雨・霧
（九州百名山：№80）宮崎県都農町の名山 欅谷登山口から滝めぐり
欅谷・登山口～（軌道敷跡・滝めぐり2時間）白滝 ： 往復 約 4 時間
昨日は北方町の比叡山に登った。今日は尾鈴山に登る予定。しかし、台風１５号の間接的影響で、天気
の状況があまりよくない。とにかく、登山口まで行こう。 国道１０号線で、都農町から案内板にしたが
って、県道４０と３０７で西に向かいキャンプ場近くの欅谷駐車場に到着。途中で見えるはずの尾鈴山は、
雲にかくれて山姿は撮れなかった。
白滝 登山コース（図のクリックで拡大）
この先、甘茶谷登山口（約４ｋｍ）へは、道路崩壊で通行止め。あたりは霧雨が降っており、ラジオか
らは悪くなる情報しか伝わってこない。「う～ん？」登山計画も再考せざるを得ない。 気になるホトト
ギスも見たいし。 「白滝まで登ろう」。前回の下りコースで通った道。天気の状況で、行けるとこまで
行こう。
雨具をつけて、ストック代わりの傘を持って出発。 欅谷登山口から、案内標に従って道路沿いの斜面
に取り付く。７時２０分。丸太段と手すりのある斜面を経て、自然林の急坂を登っていく。地面は雨で濡
れており、ややすべり気味。１０分弱で、トロッコ敷跡に飛び出す。
欅谷・登山口 トロッコ敷跡に出る
このコースは、九州自然歩道となっており、トロッコ道のゆるやかな上り坂。道幅も広く路面も安定し
ており、とても歩きやすい。 支流の沢には、趣のある木橋も架けられており、森林浴の雰囲気は整って
いる。 右上で「ドタ、ドタッ！」と、イノシシの逃げる後姿。
トロッコ道はゆるやかに作られているので、ヘアピンの繰り返しも多い。そのヘアピンの手前では、近
道（ショートカットコース）が何度か現れ、登山道として確立されているようだ。その近道を登るときは、
かなりの斜度もあり、登山の気持ちになる。
趣のある木橋 ショートカットから本道へ
コース途中に『尾鈴トロッコ道』の説明板もある。明治時代に作られたとのこと。往時は大工事だった
ろうと、思いをめぐらす。 登山口から１時間ほどで、霧雨の中から滝音が聞こえ始め、瀑布群が近くな
ったのを感じる。 対岸の左上遠くに『すだれの滝』、トンネル手前で『さぎりの滝』。これはきれいな
滝です。
トンネルを抜けて、『さらさの滝』、『やすらぎの滝』、『はがくれの滝』などが続く。滝と立て札を
見比べながら、ネーミングに納得？。 滝が続いたあと、しばらくはトロッコ道を進み、木橋や沢の渡渉
を経て、白滝分岐点に到着。
トンネル手前で、さぎりの滝 白滝分岐
前回の下りのとき、ここからの白滝コースは行かなかった。登山コースから分かれて右上へと進み、岩
の多い急坂登りは、雨で濡れて滑りやすい。 左に巻き込みながら登っていくと、滝音が聞こえ始め、ほ
どなく白い滝も見えてくる。標高８５０ｍ付近にあり、登山口から高度差４００ｍを登ってきた。登り始
めから約２時間。分岐から１０分弱のところ。
白滝は、この尾鈴山瀑布群の主役の滝。 見上げるほどのところから落ち始め、多段になって総落差は
７５ｍらしい。すばらしさと雄大さで、疲れを忘れさせられる。しばし見とれて、ゆっくり休憩。崩れや
すい足元注意です。
白滝
雨も断続的に降っており、途中であきらめず、ここまで来れただけで由としよう。 往路を戻る。
下山途中で、何組かの人とすれ違う。「雨で、残念ですねぇ」。さすが、九州百名山だけある。この雨の
中、山まで向かうのか、白滝までか。
欅谷・登山口に降り着いて。１１時２０分。ちょうど４時間。登山はあきらめたが、滝めぐりを楽しみ、
キバナノツキヌキホトトギスに逢えたのは、お目当て通りだった。 しかし、雨でカメラもレンズも濡れ、
暗い被写体の撮影には大変苦労をした。
【 山深く トロッコ跡や 秋時雨 】
滝６景（青文字の写真は、クリックで拡大）
すだれの滝 さぎりの滝 さらさの滝
やすらぎの滝 はがくれの滝 白滝
今日の花たち
キバナノホトトギス キバナノツキヌキホトトギス タカクマヒキオコシ
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