（九州百名山：№31：大分百山：№18）４回目：正面から登って東コースを降りる
正面登山口 ～（40分）合野越～（１時間30分）マタエ～（15分）東峰～
～（10分）東コース分岐～（1時間）日向岳分岐点～（50分）正面登山口 ：行程 5 時間 50 分
ミヤマキリシマでにぎわった時期も終わった。梅雨最中のはずが、空梅雨のため今日も降水確率は低い。
ひと山登れそう。6月の花を探しに由布岳に登ろう。地区の公園掃除を済ませて出発。
正面の登山口。日曜日の割には車が少なく、停めることができた。ヒメユリにでも逢えるといいけどな～
登ってみよう。１０時ちょっと過ぎ。 正面に雲のかかった由布岳を見ながら、ゆるやかな草原を登ってい
く。緑の中に明るいピンクのアザミがポツンポツンと目立つ。
１０数分で柵があり自然林の森に入る。登山道の脇にコガクウツギ、高い枝に真っ白なヤマボウシが歓迎
してくれる。「また、登ってきましたよ～」。林床の目立たないところにイナモリソウのピンク。 合野越
の近くになって、安全のためでしょう、コースが変更されている。新コースをたどって合野越。ここまで約
４０分。毎年５月の第2日曜日に、山開きの行事が行われる場所。ひとやすみ。周辺を探って、ネジキの花
を見つけた。アセビに似ているが、白くて繊細な花。これはかわいい、パチリ。
正面登山口 合野越
潅木の中をジグザグに登っていく。変化も少なく、同じような繰り返しで、少々うんざりの登りが続く。
しかし、ところどころに、ベニバナニシキウツギが気を和ませてくれる。３０分ぐらいで潅木林を抜け、草
原の登りへと変わっていく。南西方向に由布院盆地の展望も楽しみだ。少しモヤがかかっているが気持ちが
いい。草むらに、ネバリノギランのうすいオレンジもかわいい。白いウツギも珍しい。
草原のジグザグを繰り返した後、咲き遅れのミヤマキリシマが目立つようになると本格的な登りになる。
この急坂をきついと思うか楽しいか。左前方の西峰斜面に、まだミヤマキリシマの群落がピンクに主張して
いる。気分よく登ってマタエに着いた。１２時３０分。お昼にしよう。
ジグザグ道で、背後に由布院盆地 ミヤマキリシマを見ながらマタエに
お昼時マタエで休んでいる人が少ない。梅雨時で登山の予定に入れてなかったのでしょう。ゆっくり、お
昼を取っていると、霧が出て寒くなってきた。
さて、東峰に登ろう。 霧があっても、知っている道だから、足元が見えれば大丈夫。火山礫で滑りやす
いところや岩場を抜けて東峰に着いた。マタエから約１５分。１３時１０分。霧のため頂上からは何も見え
ない。
霧の中、東峰へ 由布・東峰の頂上
下山は東口コースを降りよう。山頂から北方向に進み、岩の隙間から旧火口の周回コースに乗る。すぐに
岩場の急降下になり、慎重に降りてややフラットなコースになる。両脇には、小さな白い花の房が付いたコ
ゴメウツギが多い。東峰から１０分ほどで分岐点。直進はお鉢めぐりコース(一般的には、西峰から巡って
くる）で、去年の秋にすばらしい体験をした。この分岐は右を取り、猪ノ瀬戸に降りる東口コースになる。
すぐに急下降が始まり、岩場に懸けられたクサリやロープを握って降りる。上りよりも下りの方が気を使
う。このコースは、前回往復で使っているので、特に驚くことはないが、要所要所の決め所は慎重になる。
３０分ほどで急下降は終わり、森の中のジグザグコースに変わる。やれやれ、水分でも取ろう。
東コースへの分岐点 クサリを握って
森の中のジグザグは、同じような光景を繰り返して、ゆるやかに下っていく。古木に巻きついて咲いてい
るツルアジサイ。白い花が下向きに咲いているエゴノキの花。 おや、この白い花は？ バイカウツギかもし
れない。やがて、日向岳分岐点に到着。東峰から１時間１０分。ひとやすみ。
ここからは、自然観察路になっているコース。案内標識や木々の名札も付けられている。それぞれを納得
しながら、アップダウンを繰り返して西へ向かう。
日向岳分岐点 自然観察路をアップダウン
４０分ほどで、正面コースの森入り口に到着し、登ってきた草スロープを下って、元の登山口に到着。
１５時５０分。ぐるっと５時間５０分は、ほぼ予定のタイム。ネジキ、エゴノキはタイミングよく撮れた
し、判らない花もあるが、楽しい出逢いだった。
【 霧もまた 由布にふさわし 山法師 】
今日の花たち（由布岳）
ヤマボウシ ネジキ ネバリノギラン
ベニバナニシキウツギ 白い花のウツギ コゴメウツギ
ツルアジサイ エゴノキ バイカウツギ
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