上浦・高山（202.0m） 2011 年 2 月 25 日（金）晴れ
（かくれ名山的な山）大分県佐伯市上浦町 （資料：地形図）
登山口〜（20分）高山 〜（15分）登山口
往復： 歩行距離 約 1.1ｋｍ，累積標高差 約 ±130ｍ，行動時間 約 50 分
先ほどは、すぐ近くの高平山に登ってきた。これから蒲戸崎の高山に向かう。 資料等はないが、前回の
時、登れそうな山だと直感していた山。手元には地形図のみ。 四浦半島の南側を走る県道５４１号線をさ
らに東に進むと、急峻な高山が眼前に迫ってくる。「登れるだろうな」頂上に東屋らしいのが見え、登山道
の存在に期待をかける。
三ツ石と高山（クリック拡大） 位置図・登山コース（クリック拡大）
蒲戸集落を過ぎ、道は狭くなりながら峠道を上がって行く。 ヘアピンカーブをＺ状に上がって行くと、
突然と言う感じで広い駐車場と登山口が現れた。「お〜、立派に整備されている」峠の直前で、バス停もあ
るところ。
『蒲戸崎自然公園』となっており、これほど整備されているとは、思っても居なかった。遊歩道的な登山口
には杖も用意されていた。「これなら、楽勝だな」先ほどの高平山とは比較にならないほどの気楽さだ。
手すりのある擬木階段を、リズムよく登り始める。まもなく正午。
登山口 遊歩道を登り始める
遊歩道の幅以上に除草され、きれいに箒目もたてられている。いつもこれほど手入れされているのだろう
か。落葉も見当たらないほどだ。 いずれにしても、コースの心配はなさそうだ。やや斜度を感じる擬木階
段が続く。
明るい木洩れ日の坂道には、漁船の音にメジロの鳴き声が混じり、海辺の里山と言う雰囲気を味わいなが
ら登っている。 フッと斜度がゆるみ、ベンチが現れて尾根の肩に上がり着いた。「ん、保戸島だ！」左の
樹間から保戸島が間近に見える。さらに緩急の変化で尾根筋を辿って行くと『展望台まで４００ｍ』の標識
が現れた。
擬木階段を登る 展望台まで４００ｍ
登山靴やスパッツは場違いと言う感じの遊歩道が続き、あと４００ｍとなれば、のんびりと登っても大差
ない。急坂のところは手すりをつかみ、フラット気味のところは後手の姿勢で左右の変化を楽しむ。 ヤセ
尾根の肩に上がり着き『ガケに注意』の標識が現れた。
「お〜、スゴイ！」南側は切り立った崖になっており、直下の荒磯に豊後水道の荒波が打ち砕けている。
砕ける白波は、海の青と混じりながら、美しいエメラルドグリーンを広げていた。非現実、素晴らしい景色
に感動。砕け散る波音は、一呼吸遅れて聞こえるのがおもしろい。 直後に『展望台まで２００ｍ』の標識
があり、北側には保戸島もさらに良く見えるようになってきた。
ガケに注意・展望台まで２００ｍ 崖下の景色（クリック拡大）
ヤセ尾根を行くようになり、右下からは波の音、左下からは漁船の音。両側に樹林があるので怖くはない
が、何もなければ足のすくむような高さだろう。ゆるやかに辿って行くと高い展望台が現れ、高山の頂上に
到着。三角点は展望台の東側にポツンと建っていた。３等三角点（蒲戸：202.0ｍ）。１２時２０分。登山口
から、遊歩道的に登って約２０分。
三階建ての展望台は高さ１１ｍほどあり、樹林を越えて立つことが出来る。３６０度の大展望が得られ、
先ほどの高平山が先ず飛び込んでくる。
高山の頂上 展望台から景色を楽しむ
高平山の左側に彦岳や尺間山があり、特徴的な山容でよく判る。 北側に眼を移せば、陸続きのように見
える保戸島やその先に無垢島が静かに浮かんでいる。そして、霞み果てながら、のどかに広がる春の海。
西側に高平山など（クリック拡大） 北側に無垢島と保戸島（クリック拡大）
下山は往路を戻る。下りでもう一度崖下を望み、素晴らしい美しさを瞼に焼き付けておく。リズムよく擬
木階段を下り１２時５０分。往復は、休憩や展望等も含み約５０分。
高山が、このように整備されているとは、思ってもいなかった。展望台からの景色も３６０度のパノラマ
が楽しめました。登山らしく構える必要はない一山だった。 今日は、あまりにも対照的な２山を登ってき
たという感じです。
【 美しき リアスの海や 霞み果て 】
今日の花たち
ヤブツバキ ハマナデシコ