（かくれ名山：172山目）中津市本耶馬溪の南東部・西谷地区にある山
県道入口〜（10分）資料の登山口〜（林道20分）取付き〜（30分）置石山
： 往復行程 2 時間 20分
不安定な天気は週末ごとに現れ、登山計画に苦慮する。台風１５号と前線の影響が報じられているが、降
水確率の小さい大分県北部の山に行ってみよう。置石山と合良ケ岳程度なら、コース時間も短いので登れる
だろう。
宇佐市院内町から県道２７で西に向かい、約４.５kmの竜森橋で県道６６７に分岐する。カーブの多い狭い
道を、約６km行くと峠になり本耶馬溪に入る。峠を下り５kmほどで西谷地区に入ると右前方に置石山が見え
る。
置石山（合良ケ岳登山口から）
やがて左側に西谷郵便局が現れる。 向かい側にカーブミラーがあって、コンクリート道を鋭角的に右折し
て上って行くことになっている。しかし、道は荒れ気味？ 先の台風１４号の影響だろう。県道脇に停めて登
ることにした。雨は降ってないが、異常なほど高温多湿で、ムッとする気分。雨具は用意していこう。
右に沢を見ながら登り、１０分ほどでコンクリート道の終点になり、資料の登山口。 車で来なくて良かっ
た。改めて登山開始。
県道・郵便局前（登山開始） コンクリート道終点（資料の登山口）
草の生えた林道に入り、ゆるやかに登っていく。道脇にイヌホウズキなどの、かわいい花が点々とみられ
る。今日はどんな花に逢えるかな。 やがて植林帯に入り路面は荒れているが、資料に書いている倒木は片
付けられて、それほど難儀はしない。しかし、薄暗くブヨの攻撃を執拗に受けるようになる。
小さな沢を２回ほど跨ぎ、さらに数分登って、もうひとつの沢を渡ると、掘割状の谷間の登りになる。荒
れて石ころだらけの急坂は、雨後の沢登り状態。 やがて、目の前がぱっと開け、植林の看板が見えて林道
は終点となる。林道歩きは２０分ぐらい。
目の前に幼植林帯の斜面が広がっているが、踏み跡が不明瞭で、目印テープもはっきりしない。地形図と
資料で、左上のピークを目指して登っていく。カエデやモミジが植林された急斜面の登りは、背中から薄日
を受けて蒸し暑くて厳しい。
林道歩き 幼植林帯の登り
幼植林帯を喘ぎ登ってピークの肩に着き、振り返る景色に一息入れる。耶馬溪南部の山々が見えるが、雲
が多く遠望はきかない。背の低い自然林に入り、テープをたどってピークの最高点の手前から左に折れ、鞍
部へと降りていく。
去年の台風で倒れたのだろうか、大きな根っこをさらけ出している。 今度の１４号で、アケビの幼果や
ドングリも散らばっている。やがて本峰の上りにかかり、自然林の急坂に変わる。踏み跡は無いので、テー
プを見ながら登りやすいところを登る。すべりそうになって、握り締めた枝はサンキレのトゲだった。
やや右から回り込むようにして、頂上に到着。資料の登山口から約５０分。３等三角点。狭い頂上は、樹
が茂って見晴らしはない。途中のピークから見えた鹿嵐山が印象的。
鞍部に大きな根っこ 置石山の頂上
往路を戻り、林道を歩いているところで土砂降りが始まり、雨具をつけたが、 ほとんど用を成さず全身ビ
ショ濡れ。降りついて１１時３０分。往復 約２時間２０分。珍しい花には逢えなかったが、普通の花でも写
真に撮れば、かわいく見える。
着替えて、近くの合良ケ岳の登山口まで様子を見に行ったが、雨模様なので、登るのは止めにした。
【 いざ登らん 耶馬に続くや 雲の峰 】
今日の花たち
イヌホウズキ ヒヨドリジョウゴ マツカゼソウ
（犬ほうずき） （ひよどり上戸） （松風草）
天間高原
帰り道、天間高原に寄って、キキョウの咲き残りを探したが、もう見つからなかった。しかし、サイヨウシ
ャジンが多く咲いており、その中に珍しい白花を見つけた。
サイヨウシャジンの白花 普通のサイヨウシャジン
（細葉沙参）
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