高森公園の千本桜 と 羅漢山（810m）　　　2013 年 4 月 4 日（木）晴れ （高森自然公園）熊本県高森町 　　　　　　　　九十九曲・登山口　〜（10分）羅漢山　〜（10分）先端　：　往復 　　　　　　　　行程：歩行距離 約 0. 8ｋｍ，累積標高差 約 ±80ｍ，行動時間 約 50 分 　先ほどは、清栄山や宮地嶽に登ってきた。　近くなので、桜で有名な『高森公園・千本桜』に寄ってみた。　いつものことだが、高森町から五ヶ瀬町などに行くとき、国道２６５号線の高森峠を通って行くが、そこに『高森公園・千本桜』への案内標識があり、気になっていたところだ。桜と言えば、今でしょう。 千本桜 　今日もまた、その『高森公園・千本桜』に誘われるようにして、旧国道の九十九曲へハンドルを切る。１００mほどで三差路が現れ、左上へ向かうと目の前はもう、さくら・桜・サクラが展開されていた。協力金を納め、ガードマンに従いながら駐車場に停める。 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　高森自然公園・お花見広場（クリックで拡大）　　　　　　　　　　　登山コース（図のクリックで拡大） 　このあたりが『お花見広場』と言うらしく、出店もあり、おいしそうなにおいと共に、桜の下では楽しそうな食事や会話が弾んでいた。桜はもう散り始めていたが、それがまた、いい雰囲気を造っていた。お花見風景は、どこでも同じだ。 　お花見広場の背後に小高い山が見えるが、事前に地形図でチェックしていた山のようだ。それによると、九十九曲の途中から登れそうな気がする。車に乗り、一方通行路（お花見期間だけ）の九十九曲道を上がって行く。文字通りカーブの多い坂道にも桜は続いている。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　桜と阿蘇高岳（クリックで拡大）　　　　　　　　　　　　　　　　桜と根子岳（クリックで拡大） 羅漢山へ 「あっ、ここだ！」。　左カーブの右側に『羅漢山へ』の標識が現れた。地形図でマークしていた場所でもあり、遊歩道的な丸太階段に納得する。「これは、楽勝だろう」。登山と言うより、散策路と言う感じに見える。 　丸太階段に気を良くし、軽い気持ちでリズムよく登り始める。１３時４０分。すぐに峠状の尾根鞍部に達し、標識に従って右上に上がって行く。「あっ、道もいい」。手入れされており、踏み跡もはっきりしている。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　登山口　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　すぐの指標・右上へ 　コナラやクロモジなど、明るい自然林に入り、尾根筋の上り坂が始まる。　遊歩道的に整備された登山道はブッシュや下草もなく、気持ちよく登って行くことができる。「おっと、ヒゴスミレ」。踏まれそうなところに、小さなヒゴスミレやフデリンドウが咲いていた。「おや、これはヤブレガサ」。地際から、かわいい頭がピョコンぴょこんと飛び出していた。ゆるやかな小ピークを越え、それほどの斜度もなく散策気味に辿って行く。 　斜度を感じないまま次のピークに達すると、地籍図根点の杭などが現れた。「頂上かな？」。頂上を示すような標識はなかったが、まわりを見れば、稜線で一番高いところに立っている。　「う〜ん、もう少し行ってみよう」。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　気持ちのいい稜線を登って行く　　　　　　　　　　　　　　　　羅漢山頂上（たぶん） 　その先にも弱い踏み跡があり、ゆるやかに下り始める。「おっと、これは行けるかな」。荒れ気味の岩隗が現れ、コースは不明瞭になってきた。　慎重に岩を乗り越えると小鞍部に着き、右下に荒れた登山道が見える。下のお花見広場か穿戸羅漢山に通じているコースと思われるが、今は通れるだろうか。かなり荒れている感じだ。 　その分岐を右下に見やり、もう少し辿ってみたが、また岩上に出て頂上を示すような標識等は現れなかった。「ない」。岩陰に羅漢さまが祀られているかもしれないと思ったが、これも見つからなかった。　ここで引き返し、先の最高点を頂上としておこう。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　途中の岩を越え　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この岩で行き止まり 　改めて、羅漢山の頂上に到着。三角点はない（等高線で810ｍ）。登山口から、ロスなしで登ってくれば１０分ぐらいのところ。　樹林に囲まれ展望は弱いが、落葉樹の隙間から阿蘇山や根子岳が望め、足元には先ほどのお花見広場が俯瞰できる。スピーカーや賑わいの音も聞こえてきた。 　下山は往路を戻る。降りついて、１４時３０分。思案タイムなどロスタイムも含み、往復は約５０分。　頂上までの登山道は、草刈りも終わったばかりで、気楽なファミリーコースだったが、だれにも会わなかった。にぎやかなお花見広場と静かな羅漢山でした。 【 お花見の にぎわい連れて 散歩道 】 　今日の花たち 　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　イチリンソウ　　　　　　　　　　　　　ヒゴスミレ　　　　　　　　　　　　　センボンヤリ 　　　　　　　　　 　　　　　　　　　ヤブレガサ　　　　　　　　　　　　　　コブシ