じょうだんのの
上段の野（190m） 2010 年 11 月 13 日（土） 曇り・黄砂
（長崎県）平戸市志々伎町にある山 参考資料（平戸の自然トレッキング）
車道・分岐点〜（15分）東屋のある登山口〜（30分）上段の野
復路 ： 上段の野 〜（35分）車道・分岐点
往復 ： 歩行距離 約 2.5ｋｍ，累積標高差 約 ±160ｍ，行動時間 約 1 時間 30 分
先ほどは、すぐ近くの志々伎山に登って来た。 上段の野とは、山らしい名前ではないが、平戸市志々伎
町の南部になだらかなピークがあり、１９０ｍ標高点のある山。山花友達のＳＫさんの情報で『平戸の自然
トレッキング』の資料を参考にして計画した。
国道３８３号線は県道１９号線に変わり、肥集落付近の左側に『上段の野遊歩道』の標識が立っている。
里道へと進み約６００ｍ行くと『浜岳歩道入口』の標識が現れた。「ここから歩こう」全体の距離は短そう
なので、ある程度の距離は登山らしく歩いたほうが、散策的な楽しみもある。道路の分岐点から歩き始める。
上段の野（県道１９号線から） 登山コース（図のクリックで拡大）
晴れているのか、曇っているのか、黄砂に覆われた薄曇りのような天気。気温もやや上がってきて、ほど
よい感じだ。コンクリートの坂道を、ゆるやかに歩き始める。９時５０分。黄色いツワブキに見送られなが
ら樹林帯の坂道を登って行く。
いくつかのカーブを曲がり、樹林帯を抜けると、前方に草原の山が見え始めてきた。「あれだな」裾野に
は、東屋もあるようだ。ヤマジノギクが両脇から歓迎してくれる。
ここからスタート・浜岳入口 前方に上段の野（頂上はまだ見えない）
１５分ほどで、東屋のある登山口に到着。 そこには『上段の野 ごあんない』と書かれた説明板があり、
山や草原のこと、季節の花などが丁寧に表記されている。 説明板の足元には、早速秋の花たちが咲き競い、
ヒナヒゴタイやヒヨドリバナが揺れていた。
秋の花たちに注目し『登山歩道入口』の標識から山道に取り付く。「道がいいねぇ」マイナーな山だと思
っていたが、石の階段などで立派に整備されている。今まで知らなかったとは、もったいないことだ。メカ
ルガヤの草紅葉に延びる遊歩道を気持ち良く登り始める。
登山歩道入口 石段を登る
坂のきついところは、ゆるやかなジグザグが少し現れ、尾根筋のコースに変わって行く。「いいね〜」登
るにつれ展望が広がり、志々伎湾の景色を背後にゆるやかな上り坂が続く。向きが少し変わると、背後の景
色は先ほど登っていた志々伎山に変わる。 気持ち良く、楽しいトレッキングコースだ。 草紅葉の道には
ムラサキセンブリやヤマラッキョウ、ワレモコウなど秋の花たちは、まだまだ元気です。
背後は志々伎湾 草紅葉の尾根を登る（クリックで拡大）
ゆるやかな草尾根がしばらく続き、左に巻き上がって行くと、フラット気味になりながら、頂上への分岐
標識が現れた。ここの分岐は右に取り、灌木林を左に見ながらゆるやかに登って行くと、展望台的に整備さ
れた上段の野・頂上に到着。 三角点はない（標高点：190ｍ）。 １０時４０分。 東屋のある登山口から約
３０分。
絶景の展望は、登ってくる途中で存分に楽しんできたが、頂上からもおさらい的に、楽しむことができる。
黄砂が無ければ、もっと大展望が楽しめることでしょう。
分岐から右へ 上段の野・頂上（背後は志々伎山）
下山は往路を戻り、スタート地点に帰着し１１時２０分。往復は展望や休憩を含み約１時間３０分。 メ
カルガヤの茂る草原の山は、草紅葉に染まり、素晴らしい景色を見ながら登って行く。それほどの斜度もな
く、開放的な雰囲気を味わいながら登るのがいい。花たちも、豊かに咲き競っていた。名もない山のようだ
が、すばらしい山でした。
【 里山の 尾根道染むる 草紅葉 】
今日の花たち
ヤマジノギク ヒキヨモギ ヒナヒゴタイ
ムラサキセンブリ タヌキマメ ワレモコウ
ヒヨドリバナ オケラ ヤマラッキョウ
平戸島で、出逢った花たち
ダンギク シマシャジン
ダルマギク ハマベノギク