黒岩山（878m） 2007 年 8 月 17 日（金） 晴れ
（福岡無名山）英彦山の南西にある山 岳滅鬼山コースの途中から寄り道で登った
駐車場〜（15分）橋・登山口〜（30分）分岐〜（30分）黒岩山〜
〜（20分）林道出合〜（15分）岳滅鬼山・分岐 → 岳滅鬼山往復
〜（50分）駐車場 ： 黒岩山だけの周回なら、約 ３時間
猛暑が続いている。先週の北から登った犬ケ岳では、樹林と沢コースだったので、暑いなりにも楽しく登る
ことができた。今回も、福岡県境の山を北（福岡県）側から登ってみよう。
岳滅鬼山のコースを検討していたら、福岡県無名山３０１山のひとつ黒岩山にも登れそうだ。 資料は持っ
ていないが、ネット情報などによると、岳滅鬼山コースの途中から分岐し、黒岩山に登り、大南林道に出て岳
滅鬼峠へとつなぐことができそう。
英彦山の北側を通る国道５００号線で、英彦山温泉『しゃくなげ荘』のある交差点から大南林道に分岐する。
正面に黒岩山を見ながら、幅広い舗装道路を約４００m行くと、右側に広い駐車場がある。ここに停める。
黒岩山（大南林道入り口から） 登山コース（図のクリックで拡大）
駐車場から先は道幅が狭くなるが、立派な舗装路。ゆるやかな坂道を登り始める。８時３０分。「今日も暑
くなりそう」。 右下に汐井川の沢音を聴きながら、途中の英彦山大権現の鳥居を左に見て、樹林帯を登って
いく。
１５分ほどで右側の樹林が開け、壊れかけた橋の直前の木に『岳滅鬼山』への案内標が現れる。ここを登山
口というべきところかな。 案内標の分岐から右下に折れ、橋の下流を飛び石気味に渡渉する。「水量の多い
ときは、渉れないよな」。
英彦山大権現・鳥居横 橋の手前から右下に
対岸の廃キャンプ場を経て、左に曲がりながら雑然とした樹林に入っていく。このあたりの踏み跡が判然と
しないが、テープをたどれば大丈夫。 次第に、はっきりとした杉林のコースに変わってくる。
左黒岩山、右障子ガ岳の谷間を、少しずつ斜度が増しながら上り坂。「風がないね」。「今日の天気図から
すれば、風は期待できないね」。静かだが、蒸し暑い樹林帯の登り。渡渉から約３０分のところに『黒岩山』
の案内標が現れ、左上へと分岐する。
杉林の登り 黒岩山分岐点
黒岩山の南西裾に取り付き、弱い踏み跡はすぐに急坂の登りに変わる。「１８０mほどの一気登りだろう」。
直登気味に杉林を登っていく。「ふ〜、暑い」。汗が噴出し始める。 正面に断崖が現れ、右に迂回しながら
登り、崖上を左に巻き戻してさらに高度を稼ぐ。
多少のジグザグを交え、２０分ほどの苦闘で西の肩に上がりつく。「やれやれ」。ホッと、ひといき。ここ
から右向きになって、ゆるやかな上り坂に変わる。いつの間にか、ヒノキ林に変わっている。
急坂の一気登り 頂上尾根の肩に上がりつく
ゆるやかになった頂上稜線を東向きに登っていくと、樹林の左側に英彦山、右側に障子ガ岳が見え隠れして
いる。急坂登りの喘ぎが収まりながら、黒岩山の頂上に到着。三角点はない。８７８mの標高点。９時４５分。
渡渉点から約１時間。 樹林に囲まれているが南側の一部が開けており、これから向かう岳滅鬼山が望める。
汗が引くのを待ちながら、ひと休み。
黒岩山の頂上
地形図を確かめ、下山は南東方向に大南林道へ降りたい。 「テープが、ありそうだ」。踏み跡はほとんど
判らないが、自然林の急激な下り坂へ向かう。
木の幹や枝にすがりながら、テープをたどる。しかし、倒木がコースを混乱させる場面もある。 急坂下り
は、いったん斜度がゆるみ、岩稜の左側を巻いて稜線に戻り、露岩の横を抜ける。
頂上から急斜面を下る 岩稜を巻きながら
「この岩の上は？」。露岩によじ登ると、絶景のご褒美をいただける。左に雄大な英彦山、右前方にこれから
登る岳滅鬼山などの県境稜線がすばらしい。
英彦山 岳滅鬼山
露岩で景色を堪能したら、尾根筋の下り坂。踏み跡が弱いが、それほど荒れてもなくリズムよく下っていけ
る。下方に林道が見え始め、左に曲がりながら掘割の東端に降りて、大南林道に飛び出す。頂上から約２０分。
林道を左に下れば、登山口方向に戻れるが、岳滅鬼山へは右に向かう。 掘割の峠を越えると、ゆるやかな
下り坂になり、気分のいい散策コース。 樹林の日傘が、直射日光を適度に遮ってくれる。「アケボノソウは、
ツボミばかりだ」。１５分ほどの林道歩きで、岳滅鬼山への大きな標識が現れる。１０時３５分。
大南林道に降りる 林道から岳滅鬼山へ
→ ここから、岳滅鬼山に向かう。
【 せせらぎに 今日の暑さを 置いていく 】
〜〜 例外 〜〜
黒岩山での花たちは、載せるほどのものがなかった。
帰路の玖珠町で、出逢った花たち
ミソハギ コバギボウシ ミズオトギリ
ヒツジグサ イヌタヌキモ サワギキョウ
サイヨウシャジン
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