（九州百名山：№65）天草上島 倉岳町
倉岳Ｐ・登山口～（40分）矢筈嶽 ＝ 往復 1 時間 30分
倉岳Ｐ・登山口～（20分）倉岳 = 往復 50分
全行程 約 2 時間 20 分
西高東低のクリスマス寒波がやって来た。高い山は厳しい気象状況が予想される。このような時には低い
山にかぎる。ドライブ気分で天草の山に行こう。九州百名山もある。
観光気分で三角から、天草五橋を渡り、きれいな海と橋の造形美を楽しみ、天草の上島に入る。松島町か
ら県道の峠を越えていくと、前方に倉岳が見えてきた。
左：矢筈嶽 右：倉岳 （途中の県道より）
ガイドブックによると、倉岳へは頂上近くまで車道が整備されており、その車道を延々と歩くことにな
っている。しかし、車道歩きは単調で苦労の割には、登山気分が得られない。 車の行ける所まで行ってみ
よう。
島の南側・倉岳町の国道から、案内標に従い倉岳に向かう車道に入り、カーブの多い細い道を上ってい
く。対向車に気を使いながら、上り詰めると広い駐車場に着いた。ここから、倉岳と矢筈嶽に登れる。
矢筈嶽へ
まず、低い方の矢筈嶽へ行こう。駐車場からの登山口が不明瞭で、案内標に書いている「湯船原」の表
示が理解できず、ガイドブックの逆コースを考慮し、車道を西側に１５０ｍほど行くと、改めて 九州自然
歩道の案内標が現れた。左側の尾根道に入り、遊歩道と並行している作業道を歩き始める。
矢筈嶽（倉岳から） 矢筈嶽・尾根道への入口
この道でいいのかな？と、気にしながら歩いていると、運良くと言うか偶然にも、登ってきた人と出会
い「この道が、矢筈嶽まで続いていますよ」。と、やれやれ安心。
あとで判ったのだが、矢筈嶽頂上にある金毘羅さま鳥居の建設のため、この作業道が整備され、4駆車な
らラクに通れる道ができたと思われる。 そのためか、並行している九州自然歩道は、歩く人も少なく荒れ
ているのだろう。
ゆるやかなアップダウンで 作業道を行く
作業道をゆるやかなアップダウンで、気分のいい稜線漫歩。4つ目のピークに三角点があるはずだが・・
道はその右側を巻いており、ピークに取り付く踏み分けが見つからない。ヤブがひどく、とても、入り込む
手段がないので、三角点確認はあきらめて矢筈嶽に向かう。
ほどなく立派な鳥居が現れ、それをくぐって、金毘羅さまのある頂上。１３時２０分。駐車場から５つ目
のピークになり、４０分弱。 南側に大きくキレ落ちた頂上から、八代海と島々の絶景が広がる。 天気が
イマイチで残念だが、気分は最高。
矢筈嶽の頂上 八代海を望む
往路を引き返して駐車場に戻り、往復１時間３０分。戻ってみると、駐車場下のコンクリ道が作業道、案
内標「湯船原」は山道の自然歩道で、車道の１５０ｍ先からと合流する。つまり、どれに取り付いても良く、
その先は、作業道を進めばよい。しかし、駐車場付近に「矢筈嶽」を表現した案内標がほしかったと思う。
倉岳へ
改めて、駐車場から倉岳へ。この山も頂上まで車道が延びており、気分的にはガッカリだが、上りは景色
の見える車道を、下りは山道を歩くことにした。トイレの横からカラー舗装の車道を登り始め、北西側が切
り開かれているので、登るにつれ景色が広がり、有明海などを楽しみながら登れる。しかし、風当たりも強
く寒い。
倉岳（矢筈嶽から） 倉岳への登山口
カーブを繰り返しながら２０分弱で、天草諸島の最高峰・倉岳の頂上。１等三角点。１４時３０分。展
望台的に整備され、３６０度のパノラマを満喫できる。 南は、八代海に浮かぶ島々。北側は有明海をはさ
んで島原・雲仙がすぐそこに。でも、雲が邪魔をして写真写りが良くない。
倉岳の頂上 八代海の絶景を楽しむ
景色を堪能して、下山は、山道を一気に下る。整備されているので、歩くのもラクだが、樹林の中なので
景色はなくなってしまう。ヤブツバキなどを見ながら、バンガローのあるところから駐車場に着いた。往復
５０分。
【 短日に 黒き島々 八代海 】
今日は、登山者ひとりに会っただけ、九州百名山でこんな事は初めてのこと。シーズンなら、もっと多いのでしょう。
２山の合計２時間２０分。明日は、次郎丸嶽に登ろう。
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