くじゅう山群中央部 キャンプ場 玖珠川（鳴子川）源流
吉部・登山口 〜（50分）暮雨の滝〜（50分）坊がつる
復路：〜大船林道（50分）近道分岐〜（40分）吉部・登山口 ： 行程 4 時間30分
このところ不安定な天気が続いて、山間部では連日のように、午後のにわか雨が降っている。山行きは
早めの行動で、午後３時前までには下山できるようにしたい。しかし、今日は県民一斉清掃デーで、地区
の掃除を済ませての出発となるので、コース設定は限定される。
坊がつる辺りまで行って、珍しい花でも探してみようか。一応、目標の花は決めているが、遭えるかど
うか。坊がつるへは、吉部に停めて、上り下り別コースで行ってみよう。
吉部登山口が近づくにつれ、道脇では、オレンジのキツネノカミソリが迎えてくれた。支度をして、１０
時ちょっと前に登山開始。上りは、暮雨の滝コースで登ろう。登山口の周辺には、ツリフネソウのピンク
と黄色いのが、さり気なく咲いている。
鬱蒼とした森へ入る。前日も午後は雨だったようで、足元は湿っぽい。おっと、森のウインナーソーセ
ージ、ツチアケビだ。暮雨の滝コースは、坊がつるを経て、大船山などへの主要ルートになっており、登
山道はしっかりしている。
１０分ぐらいで急坂の上りに変わり、木の根が成す自然の階段を、喘ぎながら登る。このあたりが、き
ついところ。一歩一歩、ゆっくりでも２０分も喘げば、勾配はゆるくなり、左前方から滝の音が聞こえ始
める。やがて道は平坦になり、歩き始めて約５０分、暮雨の滝への分岐点に着く。ひとやすみ。
暮雨の滝コースに入る きつい上り
時間の都合で滝見物は見送り、右側の上湯沢台への分岐も見届けて、さらに続く山道を行く。滝音が遠
くなり、小鳥の声しか聞こえない静かな森を楽しむ。キツリフネソウの群落地だ。緑の中に黄色い小さな
舟がぶら下がっている。滝から、およそ３０分で、大船林道に合流した。１１時２０分。
キツリフネソウの群落 大船林道に合流
林道を歩くと、次第に草原が広がり、遮るものもなくなって日差しがきつい。緑の中に、紫のコバノギ
ボウシ、赤いコオニユリが鮮やか。目立たないが、草陰にかわいいホタルブクロ。これは白色で、珍しい
と思う。木橋を二つ渡って、「玖珠川源流」の標柱もある坊がつるに着いた。１１時４５分。一応、今日
の目的の場所に着いた。テントの張られたキャンプ場を見ながらゆっくり昼食。さすがに夏休み、今日は
若い人たちが多い。
花探しの目標は、サギソウとモウセンゴケ。ネット情報で、モウセンゴケは、坊がつるの某所と、なっ
ているが・・。人が踏み入らず、湿った日当たりを探ってみるが・・、この広い坊がつるでは、その某所
が判らなかった。次回はもっと情報を集めよう。サギソウもなかった。法華院に通じる木道付近で、紫の
サワギキョウを見つけた。そして、この赤紫の花はなんだろう、ミソハギかな？。
坊がつるの入口 背景は平治岳
そろそろ１時になる。下りは、大船林道と沢沿いの近道コースで降りよう。暮雨の滝コースとの分岐点
まで戻り、右の大船林道を歩く。鳴子橋を渡って右に分岐する大戸越コースを見届け、ひたすら林道歩き。
おっと、雷が聞こえて、雨が降り出した。もうちょっと待ってョ。右側に、平治岳北コースの分岐を確認。
坊がつるから約５０分、林道が大きく右カーブしたところが、吉部への沢沿いコース(近道コースの表現)
吉部への近道分岐点
ここからは、沢沿いの山道コースとなる。このコースは、ちょうど３年前、大戸越経由で大船に登った
とき、上りに使ったコースで、暑くて苦しかった事を思い出す。今日は下りで使い、気持ち良く思い出し
ながら降る。雨はほとんどなくなった。
いちど、行き止まりの林道を横切り、再び森の中へ。道脇に小さな淡い紫の花がたくさん咲いている。
あとで判ったが、キキョウの仲間でソバナらしい。
林道を横断 ソバナの群落
モコさんの待っている登山口には、１４時４０分。到着。都合、４時間４０分。車に乗って、やまなみ
ハイウェイで本降りになった。
【 夏の夏 岳人集いし 坊がつる 】
今日の花たち
キツネノカミソリ ハガクレツリフネソウ キツリフネソウ ツチアケビ
クサアジサイ ヤマジオウ コバギボウシ コオニユリ
ホタルブクロ サワギキョウ ミソハギ サイヨウシャジン
ネジバナ ソバナ キキョウ（前日、天間高原にて） トップページへ