2011 年 6 月 17 日（金）霧雨
　　猟師岳（1423.2m）１０回目（途中），倉木山・山麓散策

　（大分百山）大分県九重町　九重森林公園スキー場から周回

　　　　　　　　　駐車場・登山口 ～（ゲレンデ15分）取付き～（15分）林道～
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～（林道30分）県道出合～（10分）駐車場 　：　周回

　　　　　　　　　周回：歩行距離 約 2.8ｋｍ，累積高低差 約 ±140ｍ，行動時間 約 1 時間 20 分


　梅雨らしい雨が、梅雨らしく降り続き、登山計画に苦慮している。　今日は、雨の止み間の予報が出た。
「オオヤマレンゲでも、行ってみようか」猟師岳にオオヤマレンゲが咲いているはずだ。九重森林公園スキ
ー場から、天気の様子を見ながら登ってみよう。

　九重町筋湯から、県道４０号線で九重森林公園スキー場を目指し、案内に従って進めばいい。　「わ～、
すごい霧」いよいよ霧は濃くなり、視界は１０ｍほど。　ふわ～っと入口の看板が見えてきて、九重森林公
園スキー場に到着。


　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　猟師岳のオオヤマレンゲ　　　　　　　　　　　　　　　登山コース（図のクリックで拡大）


「これは、ひどい」濃い霧に囲まれ、何も見えない駐車場で、いきなりの思案タイム。　しばらく様子を見
ていたが、一向に変化はない。「行ってみようか」霧雨は降り続き、天気の目途は着かないが、雨具をつけ
て登ろう。

「おはようございま～す」スキー場の関係者が作業をしていた。管理棟の横から、広いゲレンデをなだらか
に登り始める。８時４０分。　スキーはシーズンオフになっているが、登山目的でゲレンデを登ることは差
し支えないらしい。１５分ほどでリフトの上端に達し、次のリフト乗り場の右奥に進んでいくと、散策路の
案内標が現れた。


　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　登山口（九重森林公園スキー場入口）　　　　　　　　　　　　　上段のリフト乗り場


　標識に従って樹林帯に入って行く。「暗いなぁ」急に薄暗さを感じるが、踏み跡は、はっきりしている。
このところの雨続きで、クロボクの表土は洗われたようになっているが、滑るところは滑る。

　小さな水流を跨ぎ、斜度が増し始めると分岐標が現れ、『うさぎコース』と『かめコース』に分かれる。
どちらを登っても、ほぼ同じ。気分次第で変えればいい。今日は『うさぎコース』を取り、シャクナゲの坂
道を登って行く。

「咲いているかな～」　上方が明るくなり、気持ちが焦りながら林道に飛び出す。「つぼみ・・、あっ、咲
いてる！」霧雨に濡れながら、真っ白なオオヤマレンゲの大輪は、気品のある美しさ。ふっと顔がほころび、
安堵感を覚える。滴を添えて今年も元気に咲いていました。


　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　樹林帯で小沢を跨ぐ　　　　　　　　　　　　　　　　　林道でオオヤマレンゲ


　濃い霧でメガネもカメラも曇り、ファインダーの画像ははっきりしない。うまく撮れたかな。咲き終わり
の花もあるが、ツボミの方が多いので、しばらくは楽しめるでしょう。　「さて、どうしよう」ゆっくりと
オオヤマレンゲを満喫し、一応の目的は達成できた。

　ここから３０分も登れば猟師岳の頂上に立てるが、何度も登っており、この空模様では気分が乗らない。　
「下りは、林道を帰ろう」ヤマボウシやドウダンツツジなどが樹林の合間に点在しており、里道の散策気分
で、ゆるやかに下って行く。　以前は荒れ道だったところも舗装されており、ずいぶんと歩きやすくなって
いた。３０分ほどで県道に飛び出し、ゆるやかな上り坂でスキー場に帰着し、小さな周回を終わる。１０時
ちょっと過ぎ。


　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　林道を下る　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　県道に出た


　ぐるっと周回は、休憩等を含み約１時間２０分。　霧雨にけむり、幻想的な雰囲気に浸りながら、お目当
てのオオヤマレンゲは、今がちょうどの見ごろでした。まだ、ツボミも多かったので、しばらくは楽しめる
でしょう。

　まだ時間はあるが、依然として霧雨が降り続いており、近場で登れそうな山は思いつかない。　倉木山は
どうだろうか。

【 梅雨空の 大山蓮華や これにあり 】

　猟師岳の花たち

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　キスゲ　　　　　　　　　　　　　ギンリョウソウ　　　　　　　　　　タツナミソウ


　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　ヤマボウシ　　　　　　　　　　　　ベニドウダン　　　　　　　　　　モミジカラスウリ


　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　シライトソウ　　　　　　　　　　　オオヤマレンゲ　　　　　　　　　　オオヤマレンゲ


倉木山・山麓散策

　湯布院に着き、見上げる山方向は雲の中。由布岳も倉木山も見えない。　由布岳を左上に見ながら雨乞林
道に入って行き、約１.５ｋｍ後、左側に駐車場が現れ倉木山の登山口。今日は、１台も停まっていない。

　濃い霧だが、今は降っていない。牧草地に延びるコンクリート道をゆるやかに登り、樹林帯に入って行く。
雨に濡れた坂道を登って行くと、すぐに分岐点があり『左急坂コース、右山腹コース』の案内板が現れる。

　天気の悪いときは山腹コースが無難だ。ここは直進気味に進み、小尾根を越えて左向きに廻り込みながら、
ゆるやかな上り坂に変る。　コガクウツギやコゴメウツギは、いかにも梅雨の花。ヤマアジサイは、わずか
に色づき始めていた。鈴なりに付いたナルコユリやミドリヨウラクが元気いっぱいでブ～ランコ。　もう少
し辿ってみたかったが、雨も降りだした。


　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　コンクリート道の終点・取り付き　　　　　　　　　　　　　　山腹コースの途中まで


　中途半端な気分だが、往路を戻り１時間少々。　猟師岳と倉木山。霧雨に濡れながら、登山らしくもなら
ずに、散策の１日でした。あさって、天気になあ～れ。

　倉木山周辺の花たち

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　キヨスミウツボ　　　　　 　　　　　　コガクウツギ　　　　　　　　　　　コゴメウツギ


　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　 ヤマアジサイ　　　　　　　 　　　　　ナルコユリ　　　　　　　　　　　ミドリヨウラク


　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　セイタカスズムシソウ　　　　　　　セイタカスズムシソウ　　　　　　　　　ツレサギソウ