（大分百山：№90）傾山から東に続く宮崎県境尾根の山
杉が越・登山口 ～（2時間30分）新百姓山～（30分）檜山 往復 ： 行程 5時間40分
宇目町から県道６号で、トトロの森、木浦鉱山の集落を経て、宮崎県境の杉ケ越トンネルを抜けると
そこが登山口。ここは、傾山・杉ケ越コースの登山口でもある。すでに２台の車が止まっていた。登山
届の記帳所があり、傾山でも、新百姓山でも記帳することになる。９時１０分入山。
杉林をジグザグに登り、トンネルの上あたりに来ると、杉圍大明神のお社に着き、傾山との分岐点。
お参りして、ここは右（南）のコースを取る。
杉圍大明神 新百姓山に向かう
尾根に取り付き、急激に高度を上げていく。やがて第１ピークに上がり、北（大分県）側からのそよ
風がとても心地よい。背の高いブナや栂の木洩れ日の中、下界の暑さがうそのよう。右足は宮崎県、左
足は大分県で、ゆるやかなアップダウンを繰り返し、第７ピークだろうか、大きなブナの樹にびっくり
する。
気持ちのいい尾根歩き ブナの大木
さらに、稜線のアップダウンを繰り返し、時々樹間から夏木、五葉岳など宮崎県につながる山並みが
見える。今度のピークだろうと４も５回も言いながら、同じような景色を繰り返し、１１時４０分に新
百姓山に到着。ここまで２時間半。
新百姓山の頂上
頂上周辺は、自然林に囲まれて展望は何も無い。登頂写真と一休みして、つぎの檜山に向かう。
さらに、稜線尾根を南に向かい、同じようなアップダウンを繰り返す。自然林の中にヒメシャラの木
も多く見られる。次第に傾斜が増して、急激な坂を登りつめたら、そこが檜山の頂上。１２時２０分。
新百姓山から３０分。
檜山の直前（帰りに写した） 檜山の頂上
頂上は狭く、眺望もいまいち。ゆっくりお昼。 横の木でセミが鳴いている「アーチィ、アーチィ、
アチィチィチィ・・・」と聞こえる。確かにアチイ（暑い）。 これは大分弁のセミ？・・ ほんとは
何セミだろうか。不思議な鳴き方をする。後で調べたら、エゾハルゼミらしい。
下りは、「アーチィ」セミを聞きながら往路を引き返す。明るいヒメシャラの林を通りながら「こん
な感じのところに、シカが居ると思うのだけど」と言いながら歩いていると、目の前から、突然シカが
飛び出し、林の中を下のほうへと走り去って行き、１００mほど離れたところで、こっちの様子を見て
いる。急いでカメラを構え、望遠いっぱいにしてシャッター。撮れたかな～。帰って見たら、何とか写
っていた。
ヒメシャラの林にシカ シカのアップ
そのあと、「こんなところに、クマがいそうなんだけど」とも言ってみたが、・・・。
登山口には１４時５０分到着。合計５時間４０分。近くの沢で気持ちよく汗をふいた。
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