（九州百名山：№41、大分百山：№86）祖母山系・北尾根
下尾平・登山口 ～（110分）愛しの滝～（50分）八丁越～（50分）大障子岩
復路同じ ～（170分）登山口 ： 行程 7 時間 20分
大障子に登ってみたいが、「健脚コース、初心者はむり」などと、資料等に書いてある。その脅しにビビ
って、保留にしていた山で、気候の良い秋になった。困難だったら引き返すつもりで出かけた。
大障子岩の岸壁
朝５時２０分、まだ真っ暗な時に家を出発。緒方からは、カーブの多い狭い県道を約４０分。下尾平の登
山口に着いた。
支度をして、７時１０分に登山開始。 林道をしばらく行くと、登山道への分岐点に登山届のボックスがあ
って、その先から本格的な登山道になる。すぐ、沢があり右に渡り、また左に渡り、せせらぎを右や左に聞
きながら自然林を行く。深い山に入ったと言う実感。
沢沿いに 自然林を行く
いつのまにか荒れた涸沢の中を歩き上流へ登る。 小さな滝も幾つかあり、そばの崖をよじ登る。そして
「愛しの滝」に、９時ちょうど。滝の水をいただきながら小休止。ここまでは、特に難しくない。
滝の横を登る 愛しの滝
滝の上は、問題の分岐点。左・旧道、右・愛山新道コース。資料などでは、どっちのコースも困難さで脅
されているので・・。踏み跡の雰囲気で右のコースを選択。
さて、どんな怖さがあるのかな。ヒノキの植林地の尾根、いきなりの急勾配でどんどん高度を稼ぐ。所々
にロープもある。
植林地を抜けると次第にスズタケに変わるが、依然として急登は続く。 きついけど怖くは無い。怖いとこ
ろは、どこだろう？ この先かな？急坂を一歩一歩。突然、旧道と合流し、難所をクリアしたようだ。あの脅
しは何だったのか？・・。「我々はもう初心者じゃなくなっているのだ。急登でも、体力配分や、技術も心
得てきたので、怖さや難しさを感じなかったのだ」。などと、自己満足してみたり。
そのあと、祖母山からの主縦走路と合流する「八丁越」に、ちょうど１０時に到着。
急坂はロープで もうすぐ八丁越
主縦走路を北に進む。 ここまでの３時間近くは、谷間と樹林やスズタケに阻まれて、途中の景色に飢えて
いたので、樹間からチラッとあたりが見えてくると何だかホッとする。そして、秋の色づきの始まりは、標
高１３００mあたりだろうか、登るにつれてその色を濃くする。
見晴らしのいい露岩では、景色のすばらしさにしばし見とれてロスタイム。手前のピークから岩山の大障
子岩頂上を仰ぎ見ると、その雄大さと、 緑の中に点在する紅の織り成すコントラストが、ひときわ鮮やか
に映る。
縦走路の紅葉 岩場は気をつけて
一旦鞍部に降りて、東側から頂上に到達。１１時ちょっと前。見晴らしはいいが、雲が多く祖母山は雲の
中。とにかくバンザ～イ。
大障子岩の頂上
バンザ～イ 背景は祖母山方向
岩の上で、あたりの景色を堪能しながらゆっくり昼食。 いい気分。けたたまし
い鳴声の方向には、大型猛禽類で尾っぽが白い？？・・オジロワシ？ まさか。見たのは私だけ。何も証拠が
残ってない。残念。
１１時４０分に下山開始。同じコースを降りる。途中、シカが間近で警戒の鳴声。しまった！ 逃げられた。
姿は見えなかった。
モコさんの待っているところに、１４時３０分無事到着。念願の大障子にも登れた。
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