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 祖母山1756.4m20回目              2010 12 18 日(土)晴れ
 (九州百名山,大分百山)熊本県高森町 津留コース


 今度の寒波は、かなりの寒さだったが、積雪は少なかったようだ。 ほとんどの路線も雪道規制がなくなったのを見届け、祖母山に登ることにした。今回は、熊本県高森町からの津留コースを計画。

 県道8号(竹田・五ヶ瀬)線で熊本県に入り、永野の集落を通りながら2kmほど行くと分岐が現れ、左の里道に進む。約1.8km後、バス停のある山付集落に到着。 集落はずれの橋を渡ると山付神原集会所があり、越敷岳への案内板がある。越敷岳への案内に従って進み、約500m後のY字分岐(林道越敷線起点)は右を取り、ここも越敷岳の案内に従う。

 約300m後のY字分岐は左(右は牧場へ)。 やがて最奥の神原集落を抜けると三差路が現れる(先の牧場分岐から約1.1km)。左は越敷岳へ向かう道。 祖母山は『登山道』の標識に従って直進気味に右の道を進み、約900mでT字の突き当たりに到着。そこが登山口。左脇に数台分の駐車スペースがある。


         
          祖母山の頂上(クリックで拡大)          アクセス図(クリックで拡大)  登山コース(クリックで拡大)

      津留・登山口 〜(20分)林道終点〜(1時間25分)千間平三角点
                       〜(50分)国観峠〜(50分)祖母山 往復

      往復 歩行距離 10.2km, 累計高低差 ±1,050m, 行動時間 6 時間 40


「天気、大丈夫かな〜」天気のことは全く心配ないはずだが、雲の多い空模様となっている。気温は0℃。覚悟していたほどは寒くない。 アイゼンはザックに入れ、『登山道』の案内標に従い、右側の舗装路をゆるやかに登り始める。7時50分。

 50mほど行き、直角左に向きを変えたところに『治山工事を行っています』の看板が現れた。林道はかなり上まで舗装されているが、車で入り込まなくて良かった。(工事期間は23年3月15日まで)

 舗装された林道は、ほぼ直線的に延びており、深い植林帯の中をゆるやかに登って行く。 道の両側には、長く伸びた霜柱を見ながらウォーミングアップ的な上り坂。 20分弱で林道は終点となり、ほどよく暖まってきた。


          
                登山口                         林道終点


 林道終点が森への取り付き点と言う感じで植林帯に入って行き、30mほど進むと『登山道』の案内標が現れ、左下に下って行く。 すぐに、小さな砂防ダムがあり、対岸の岸辺から長いツララが伸びていた。その上には、ショートカットの新道が見える。

 従前のコースの方が歩きやすく、ダムの下流側を徒渉して、迂回気味に登って行けば、ショートカットのコースと一緒になる。 『登山道』の案内標識は、このあたりが最後。

 先ほど徒渉した沢筋を右下に見ながら、ゆるやかに登り始める。 植林の杉が主体だが、沢沿いには自然林も現れ、気分的な変化も得られる。 左側に炭焼釜跡を見ると、やがて、流木やゴロ石の多い荒れ道になってくる。


          
           砂防ダムの下流を徒渉                    荒れ気味の登山道


 荒れた道に、踏み跡を探しながら登って行くと、杉の木に付けられた 『祖母山 左へ』の小さな標識が現れた。その先、5mほど上流の小さなケルンを見て、左の山腹斜面に進む。このあたりには目印テープもなく、踏み跡も弱いので、コースが判りにくいところ。

 踏み跡の弱い植林帯を、斜めにトラバースしていくと、上方が明るくなり支尾根に上がり着く。「よっしゃ!」右向きに変わると、はっきりとした尾根道になり、コースの心配はなくなる。


          
               左の斜面に                        支尾根に上がる


 すぐ目の前には、急坂が待ち構えており、胸突く急登が始まる。 尾根筋の急坂を登って行き、段階的に植林帯を抜けていくと、背の低い自然林に変わりながら展望が開けてくる。「群山かな?」背後に群山や越敷岳が見え始めてきた。急坂途中なので、ひと息入れながら登って行く。

 アセビやシャクナゲの株も多く、それぞれ、花の時期には楽しめることだろう。登りに登ると言うような、きつい上り坂が続いている。 落葉に粉雪がデコレーションしている。


          
           胸突く急登が始まる                       急坂が続く


 やがて尾根筋から左脇へトラバースするコースになり、左下が深く切れ落ちたところを通る。このコースで、いちばん緊張するところだ。右に重心を傾けながら、不安定な細道を行く。足元は雪にまみれた落葉なので、いつもより気を使いながらクリアする。

 トラバースのコースから巻き上がって行くと、大きな赤松が見えはじめ、足元の切り開きに地籍図根三角点が現れた。標高1250m付近。歩き始めから1時間ほどのところ。「阿蘇は、見えないね」見えるはずの位置は、雲に覆われているようだ。景色は弱いが、いつものように見渡しながらの休憩ポイント。


          
           尾根脇をトラバース                 地籍図根三角点(背後は群山・越敷岳)


 地籍図根三角点は、急坂登りの中間点ぐらいに位置しており、休憩後もさらに登り続ける。「あれは、筒ケ岳だな」右側の稜線にポツンと突出した頭は、筒ケ岳のようだ。ほぼ目線の高さに見える。

「おッ、霧氷だぁ」いつの間にか、うっすらと霧氷の景色に変わってきた。これから先に期待が膨らむ。 両側にスズタケが目立つようになってきた。ほんの少しの下り坂を経て、上り坂になり始めるあたりで、筒ケ岳へのコースが右に分岐する。


          
            うっすらと霧氷                     筒ケ岳コース分岐点


 スズタケに囲まれた登山道は、ふかふか落葉に粉雪のドレッシング。足にはおもしろい感触だが、踏ん張りのきかない上り坂。 植林帯に入り、さらに斜度が増してきた。 「もう少しだ」 雪の落葉に滑りながら、急坂を登りつめると見晴らしのいい4等三角点(千間平:1445.8m)に到着。「よっしゃ!  きつい登りは終わった」9時30分。登山口から約1時間40分。

「わ〜、きれい〜」北東側に霧氷の花が咲き、三県境から延びた尾根筋に烏帽子山も見える。いつもは、目につかないところだが、この時だけの景色だろう。 北側は、広大な景色が望める絶景の休憩ポイントだが、雲とモヤで遠望は効かない。阿蘇やくじゅう連山も、残念ながら雲の中に隠れているようだ。


          
             千間平・三角点                    烏帽子山と霧氷(クリックで拡大)


「さて、行こう」 少し下ると標識があり、北谷コースと合流して祖母山への主縦走路に乗る。先行者の踏み跡は、2人分ぐらいかな。霜柱に残された踏み跡を追うようにして、ゆるやかに下り、5合目の標柱が現れるとフラットな千間平に降り着く。「寒いな〜」気温は−4℃。左からの北風が、かなり冷たく感じる。

 次第に斜度が増し始め、雨水でえぐれた道は霜柱の製造所。長いのは20センチぐらいに成長しているのもある。 両脇はスズタケに囲まれ、露出した木の根っこ階段など、いかにも祖母山らしい縦走路を登って行く。 やがて斜度がゆるみながら、三県境(熊本・宮崎・大分県)に到着。 左に分岐があり、烏帽子山を経て越敷岳へのコースを分ける。 ひと息入れ、祖母山へは直進して、国観峠へ向かう。


          
             北谷コースと出合う                       三県境


 三県境を過ぎ、もう少し行くと下り始め、6合目の標識を見ながらズンズンと下って行く。「わ〜、上がきれい〜」高い梢は、青空に広がるように真っ白な霧氷が咲いている。写真ではごちゃごちゃした感じだが、肉眼で見上げれば実に見事だ。

「もったいない下り坂」と言いながら、ゆるやかに下って行き、ヌタ場のような鞍部を過ぎると登り返しが始まる。 やがて7合目の標識が現れ、緩急変化の上り坂が続く。「これを登ったら国観峠だな」


          
           縦走路を行く・高い梢に霧氷                 頭上の霧氷(クリックで拡大)


 斜度がゆるみながら、明るい広場の国観峠に到着。「お〜、すばらしい」目の前には、霧氷でデコレーションした祖母山が迫っている。何度も目にする景色だが、祖母山に向かい、間近に第1印象を感じる広場。

 ここから見る様子は来る度に違った印象を受け、それぞれの色がある。夏は濃い緑、秋の紅、そして今日は霧氷の白。 左から竹田神原コースも合流する。「また来ましたぁ。霧氷がきれいですネ〜」峠のお地蔵さんは、いつものように、赤い帽子で迎えてくれた。10時20分。千間平三角点から約50分。ひと休み。


          
                国観峠                  国観峠の霧氷とお地蔵さん(クリックで拡大)


 再び樹林帯に入り、ゆるやかな上り坂で8合目を過ぎるあたりから、次第に斜度が増し始める。標高1500m付近。頂上まで標高差約260mの上り坂が、断続的な急坂となって現れる。

 雨水でえぐれた箇所が多く現れるようになり、段差や滑りで登りにくい場面が繰り返される。 夏場と違い、今日は雪と霜柱の難路となっている。「おっと、段差だ」うっかり、吹きだまりに足がはまる。

 頭上の梢は、きれいな霧氷が次々と現れる様になる。高すぎてほかの枝が邪魔になり、写真には写しにくいが、「すばらしい」とか「きれい」の連発となる。やがて9合目の標柱が現れ、九合目小屋コースを左に分ける。


          
            8合目を過ぎて                      9合目付近


「おっと、と・・」雪の下はアイスバーンになっており、危うく滑りそうになる。このあたり、冬場では毎年のこと。アイゼンをつけようかとも思ったが、もうここまで登ってきており、頂上はもう少しだ。 体の重心を下げ、用心しながら、そろそろと登って行く。えぐれた所や石ごろ道が雪で平準化され、いつもより登りやすく感じるところもある。

 九合目小屋からのコースが左から合わさると、もう頂上は近い。「あと、ひと登りだ」お助けロープを握り、足元注意であせらない。 右から風穴コースと合流し「こんにちは〜」で、祖母山の頂上に到着。先客が5人ほど、くつろいでいた。 1等三角点(祖母山:1756.4m)。11時20分。登山口から約3時間30分。20回目の頂上は穏やかな冬日和です。明るい陽射しがあり、風も弱く、びっくりするほどの暖かさを感じたが気温は0℃。


          
       雪の下はアイスバーン・もうすぐ頂上                 祖母山の頂上


 頂上からは360度の大展望だが、阿蘇山やくじゅう連山は、薄い雲に隠されているようだ。傾山に連なる稜線は、かなり良く見えており、淡く霞みながらも黒白を稜線で分けている。 「少し遅かったかな」陽射しを受け、まわりの霧氷はポタポタと解け始めていた。

 南側の日溜まりで、景色を見ながら至福の昼食タイム。 気がつけば、この山も20回目の頂上。それぞれの感動がよみがえって来る。


          
         稜線の果は、傾山(クリックで拡大)               古祖母に続く稜線(クリックで拡大)


 下山は往路を戻る。 登山道に入れば、まだまだ寒さは残っており、雪と氷の道を用心深く下って行く。9合目を過ぎるあたりから「バサッ、バサッ」と、高い梢から霧氷が落ちてくる。「ムヒョ〜」襟首に入ると堪らない。 昇温と共に、頭上の霧氷はどんどんと解け、国観峠付近ではすっかり無くなってしまった。千間平から急坂を下り、無事下山は14時30分。昼食や休憩を含み、往復の行程は約6時間40分。

 林道歩きから始まる津留コースは、尾根道の急坂はきつい登りだが、高度と共に変化していく景色や雰囲気が楽しい。千間平まで登れば北谷からの主縦走路に合流し、なだらかなアップダウンで国観峠に到着。 いよいよ祖母山と言う感じで、8合目、9合目とややハードな上り坂で頂上に到着する。

 季節によって感じ方が異なるが、今回のように冬場は、雪と霧氷も充分に楽しめる。天気に恵まれれば、頂上からの大展望は思いのまま。

地蔵さんの 国観峠や 霧氷咲く

   今日の景色

          
           国観峠(クリックで拡大)               祖母山の頂上(クリックで拡大)





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